独⽴開業⽀援を⾏うアントレは、過去に企業勤めの経験がある20代から60代までの経営者を対象に実態調査を実施し、結果を公表した。
■調査総括
【今期の独立トレンド】は独立にさきがけ準備を進め、スキルを活かしながら、初期投資を抑えてリスクを避ける、「スモールスタート独立」の傾向。
調査結果の背景として、独立スタイルでは個人のスキルを活かせる「業務委託、フリーランス(28.0%)」が昨年比+5.1%の増加が挙げられるという。これは、コロナからの復調傾向から業務委託、フリーランスの受け入れ先の企業が回復したことによりアウトソースが活性化していることも後押ししていると同社は推測。
なお、独立業種では情報通信業(10.6%/昨年比+1.2%)の伸びが最多、次いで生活関連サービス(合計14.7%/昨年比+0.7%)。個人で独立が叶う職種に人気が集まる傾向から専門性を生かした様子が見える。
さらに、独立から3か月以内に使った金額では、0円の割合が18.4%、100万円未満の割合も70.6%で過去最多の結果から、業務委託やフリーランスの独立スタイルが増え、スキルや経験を生かし、初期投資や費用負担が少ないスモールスタートにより、独立後の投資額も低くなったと同社は推察している。
そして、「会社員に戻りたいかどうか」は過去調査と比較しても変化がなく、全体では「戻りたい(と思う時があるを含む)」が1割程度であるのに対し、「開業から2〜3年」組は約半数が「戻りたい」と回答し最多に。
3年以上になると「とても戻りたい」は0%、「戻りたいと思うことがある」が17.0%となり、1/3程度に下がることから、独立後3年前後が1つの「試練の山」であり、2〜3年対策が鍵となると言えるとしている。
■調査概要
調査対象:過去に企業勤めの経験がある20代から60代までの経営者(脱サラ経営者)
調査期間:2022年12月19日~2022年12月22日
⽅法:インターネット調査
有効回答数:553名
<参考>
アントレ『脱サラ経営者に関する実態調査2022年度』