国内最大規模のユーザーを有する乗換案内サービス「駅探」。その提供を行うとともに、月間1,000万人以上が利用する「駅探ドットコム」の運営を行なっている、駅探は、乗換案内機能及び蓄積されたユーザーデータを用いて、神奈川県の主要ターミナル駅である「横浜駅」について、以下の調査を実施。

鉄道を深く愛する人々を「鉄道オタク」と言うが、一口に「鉄道オタク」と言っても、撮影を行う「撮り鉄」、録音や音響にフォーカスする「音鉄」「録り鉄」、乗ることに興味のある「乗り鉄」、車両にこだわる「車両鉄」、時刻表マニアの「時刻表鉄」などに分類される。

東芝社内ベンチャー時代から25年以上乗換案内にこだわってきた、駅探は、いうなれば「駅オタク」であるという。そのアルゴリズムと蓄積データを用いて、横浜駅を読み解くという。

■ 横浜駅における調査結果

調査の背景

多くの乗り入れ路線を有する主要ターミナル駅の横浜駅は、旅行者、通勤者など、多くの人に乗換等で利用されており、常に賑わっているという。

同調査では、ターミナル駅である横浜駅が、数多くの駅への移動手段として活用されているだろうとの仮説を立て、乗換案内事業者ならではの視点において、駅探乗換案内技術およびユーザーデータを用いて活用状況を調査、分析。(横浜駅から10分で移動できる駅などを抽出し、まとめている)

また、横浜駅から徒歩も含め10分程度で行けるお出かけスポットとして、主要な美術館をピックアップ。

■利用者の多くは横浜駅を「乗換」のために利用している

はじめに、駅探データをもとに横浜駅の利用方法について調査。

2023年2月1日~2月28日乗換案内データによると、横浜駅利用者のうち、出発駅として利用している人は15%、到着駅として利用している人は19%、乗換に利用している人は66%。この結果から、多くの近郊住宅地からの通勤ターミナル駅として利用されていることがわかるという。

また、時刻別の割合は以下となる。

横浜駅が乗換に多く利用される理由として考えられるのが、乗り入れ路線の多さ。横浜駅に乗り入れ可能な路線は合計で10路線もあるとのことだ。

横浜駅に乗り入れている路線

  • JR京浜東北・根岸線
  • JR東海道本線
  • JR横須賀線
  • JR湘南新宿ライン
  • 京浜急行本線
  • 相鉄本線
  • 東急東横線
  • 横浜市営地下鉄ブルーラインみなとみらい線

■横浜駅は短時間でさまざまな場所に移動するのに便利

このように、横浜駅は乗り入れ路線が多いため、短時間でもさまざまな駅にアクセスすることができる。駅探乗換案内を用いて調べると、横浜駅から10分で行ける駅は52駅もある。次表は、その駅名と横浜からの所要時間。

この52駅への路線分布は以下のグラフに示す通りで、多い順に京浜急行本線(13駅)、横浜市市営地下鉄ブルーライン(8駅)、JR京浜東北・根岸線、相鉄本線、京急東横線(各7駅)となっている。(乗り換え路線含む 最短路線のみ記載)

■横浜駅は「ちょっとした寄り道」をしたい時にも便利

横浜駅から10分以内に行ける駅がこれだけ多いということは、ついでのお出かけや寄り道がしやすい、ということ。たとえば、横浜駅周辺で用事を済ませた後に電車で数駅離れたイベントに出かけてみたり、仕事帰りに隣駅の美術館などに足を運んでみたり、といったこともしやすいとのことだ。

横浜駅に来た時の路線、横浜駅から乗る路線を時系列で示したのが、以下のグラフ。

最後に、横浜駅から徒歩も含めて10分程度で行けるお出かけスポットとして、今回は主要な美術館を以下のとおりピックアップ(最寄り駅からの所要時間は、平均的なスピードでの徒歩による所要時間となる)。

調査の結果、横浜駅は、月間で約50,000回も検索で利用されており、横浜駅からの発着での利用のみならず、利用者の65%が横浜駅をからの乗り換え情報を検索していることが分かった。近隣への移動にも遠方への移動にも利用しやすい横浜駅は、人々の生活に欠かせない駅であると言えるとのことだ。

■調査概要
● 調査概要:駅探乗換案内機能及び、その検索利用ユーザーデータを用いて分析
● 調査日:各調査結果に記載
●  調査方法:駅探ドットコムユーザー情報ログ解析及び弊社各種データアルゴリズム解析
●  調査対象:駅・路線・時刻表データ、駅探社保有の駅探ドットコム上で、駅探乗換案内利用ユーザーデータ