エンタテイメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partnersは、映画鑑賞者の属性や行動心理に迫るオンライン分析ツール「GEM映画白書ダッシュボード」に2023年の最新に基づく「定点調査」に加え、消費者が映画館に求めるものを捉えた「企画調査」を追加したことを発表した。
映像コンテンツビジネスの構造・環境が急速に変化するなか、映画鑑賞者の行動心理の「変化」を解き明かすことが求められている。
「GEM映画白書ダッシュボード」は、“具体的なデータで映画鑑賞者の実像を浮かび上がらせることができる画期的なオンラインツール“。今回のアップデートでは、2023年1月に前年(2022年)を振り返る調査を約1万5,000人に実施し、毎年の「定点調査」はもちろん、消費者が映画館に求めていることなどを明らかにした「企画調査」を行ったとのことだ。
そのほか、週次で提供している「劇場映画参加者人口」を対象に分析軸を追加。さらなる深掘り分析が可能になったとしている。
【商品の特徴】
【1】何を映画館に求めているのか、なぜ映画館で観なかったのか「企画調査」
「GEM映画白書ダッシュボード」では毎年、その年の特徴的な傾向を把握する「企画調査」を実施している。映画興行市場の復興が目覚ましかった2022年は、「映画館に求めるもの」や「観たい映画があったのにも関わらず映画館に来なかった理由」に着目。
ダッシュボードを用いると、「飲食物の美味しさ」はどの程度映画館に求められているのかが分かるほか、各シネコンの利用者ごとにその満足度の横比較も可能であるという。
また、「映画館での鑑賞をためらう映画の長さ」をはじめ、何が映画館で鑑賞する際のボトルネックになるのかを、性年代別、年間鑑賞本数別、ジャンル嗜好別などの多彩な軸で深掘り分析ができるようになっているとのことだ。
【企画調査(2022年度)の調査項目】
・映画館に求めるもの
・シネコン間 利用状況比較(109シネマズ、MOVIX / ピカデリー、TOHOシネマズ、イオンシネマ / シアタス、T・ジョイ / バルト / ブルク、ユナイテッド・シネマ / シネプレックス、コロナシネマワールド、シネマサンシャイン / グランドシネマサンシャイン)
・観たかった映画を、映画館で観なかった理由
・映画館での鑑賞をためらう映画の長さ
・情報源
【2】週次提供の「劇場映画参加者人口」の分析軸に年間鑑賞本数別を追加
同ダッシュボードでは「劇場映画参加者人口」(15歳から69歳で、過去1年間に映画館で映画を観た人の“推計人口”)を週次で提供しているという。これまで分析軸は「性年代別」のみでしたが、新たに「年間鑑賞本数別」を追加。
ライト層/ヘビー層などの区分で、ターゲット人口がどの程度市場に存在するのか、その変化を週次でタイムリーに把握することは、より効率的なビジネスの展開に欠かせないとのことだ。
【3】過去9年にわたって映画鑑賞者の行動心理に迫った「定点調査」
「GEM映画白書ダッシュボード」を支える強みは長期間にわたるトラッキングデータの積み重ねにあるという。今回のアップデートにより、過去9年(2014年~2022年)にわたるデータを参照できるようになった。
「定点調査」では、ジャンル嗜好や鑑賞本数、利用劇場といった一般的な調査項目はもちろん、「人はなぜ映画を見るのか」「人は映画鑑賞に何を求めるのか」、さらには「映画鑑賞時の行動スタイル」に至るまで、行動心理に迫る調査を実施しており、映画鑑賞者の“変化”を明らかにするという。
同商品は、オンラインツールの採用により、直感的な操作で対象を絞り込んでいく深掘り分析や、探索的データ分析を可能としているのも特徴。また、深掘り分析時の軸として、これまで「性別」「性年代別」「鑑賞本数別」といったセグメントカテゴリを提供していたが、今回のアップデートにあわせて要望の高かった「年代別」「年代別×鑑賞本数別」を追加したとしている。
セグメントカテゴリ:全体、性別、年代別、性年代別、年間鑑賞本数、年代別×鑑賞本数、地域、【洋画】ジャンル嗜好者、【邦画】ジャンル嗜好者、ウインドウ別鑑賞者、コンテンツ別鑑賞者、映画を観る際のこだわり、映画館での映画鑑賞に求めるもの、普段利用している映画館、会員カードを持っている映画館
■「GEM映画白書ダッシュボード」(2022年度データ概要)
調査方法/対象:インターネットアンケート/全国に住む15~69歳の男女
調査実施日:2023年1月21日~2023年1月22日
回答者数:14,441人(うち映画劇場鑑賞者 ※ 4,622人)
重みづけ:総務省発表の人口統計、CATS参加率を参考に各調査者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ