社会の多様性に応じた新たな雇用の形でタクシーの乗務員不足を解消

株式会社Mobility Technologiesと日本交通株式会社は2023年3月7日、ハイヤー・タクシー業界の人材獲得に向けた新たな取り組みとして、アプリ注文のみを受け取る車両「GO Reserve(ゴーリザーブ)」と、その車両に乗務し、供給不足になる特定の時間帯やエリアをカバーするための乗務員「GO Crew(ゴークルー)」を、同日より順次稼働すると発表した。

乗務員不足解消と多様化する働き手の受け皿に

この取り組みは、喫緊の課題となっている都市圏の供給不足を解消しタクシー利用の利便性向上を図るとともに、慢性的なハイヤー・タクシー業界の人手不足解消と、需給バランスに応じた効率的な運行を実現する。新しい形で乗務員雇用の間口を広げ、現代社会で広がる多様な働き方を求める潮流に応じた柔軟な働き方を提案する、実証的な取り組みとのこと。

「GO Reserve」と「GO Crew」は、日本交通の子会社である株式会社ハロートーキョーにて雇用・運行管理のうえ、3年3月7日より順次稼働を開始し、年末までに約30台・90名の体制で東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業予定だ。同取り組みを通じて業界の人材不足解消・遊休車両の活用による供給量の確保を行うことで、多様化する働き手の受け皿となる社会的意義の追求および業界活性化を目指すという。

乗務員の新しい働き方を提案

「GO Reserve」車両は、目的地入力済みのキャッシュレス注文など、「GO」からの一部注文のみを受け、二種免許取得済みのパートタイム乗務員「GO Crew」が乗務する。短時間勤務で副業も可能なパートタイム形態にすることで、これまでタクシー業界特有の隔日勤務という働き方がネックとなってタクシー乗務員にマッチせずにいた人にも訴求できるという。

また営業対象をアプリ注文の一部に限定することで、運転は得意でも都度ルートを考えながら走行することに自信がない人、乗客を街中で探す流し営業や歩合制という働き方に不安を感じる人も安心して働くことができるとのこと。同取り組みによって、まずは東京都内で供給側の教育・管理・運用の検証、乗客の乗車体験検証を行うほか、全国の主要都市でも展開を検討していく予定という。

※「GO Reserve」とは
専用車両「GO Reserve」はその他ハイヤーとして認可を受けており、流し営業は行わず「GO」からの注文のみを受ける。事故削減を支援するMoTの次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」を全台に導入し、事故やリスク運転の削減サポートを行う。乗客が車両を見つけやすいよう、JPN TAXI車両にブルーの独自ラッピングを施すことで、視認性を高めている。

※「GO Crew」とは
用乗務員「GO Crew」は、二種免許取得はもちろん、運輸規則に基づき、接客・サービスや地理、保安関係について座学と実地で学ぶ10日間の法定研修を行う。「お客様探索ナビ」に従い注文の可能性が高いルートを走行しながら営業する。1日5時間から本人の副業状態やスケジュール都合、業界全体の繁忙閑散状況に応じてフレキシブルにシフト調整を行う。

■株式会社Mobility Technologies
https://mo-t.com/

■日本交通株式会社
http://www.nihon-kotsu.co.jp/

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