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Entaleは、3月8日の国際女性デーに合わせ、同社が運営する生理日予測・パートナー共有サービス「ペアケア」を用いたリサーチサービス「ペアケアリサーチ」にて、10代〜50代のユーザー1,608名を対象に、「女性の健康課題に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
Z世代の約80%が月経関連の健康課題を抱えている
ペアケアユーザーに「あなたが日頃感じている、健康課題について当てはまる症状は何か」と質問したところ、最も多かった回答はZ世代(15歳-24歳)・ミレニアル世代以前(25歳-50歳)ともに「月経関連の症状・疾患(生理不順、腹痛、頭痛、腰痛など)」となった。
次いで「PMS(月経前症候群)の症状・疾患」約60%、「メンタルヘルスの症状・疾患(イライラ、気分の落ち込みなど)」約50%、「陰部の症状・疾患(おりもの、かゆみなど)」24%など月経やメンタルヘルス等の女性特有の健康課題が多く、Z世代の約80%、ミレニアル世代以前の約70%が月経関連の健康課題を抱えている結果に。
Z世代のピルの服用率は12%とミレニアル世代以前よりも高い服用率に
続いて、「日頃感じている健康課題を持つ」と回答した人に、その対処法を質問したところ、最も多かった回答はZ世代・ミレニアル世代以前ともに、「眠る・身体を休める」が約60%、次いで「痛み止めや治療薬等の薬の服用」約50%、「温かい飲み物を飲む」約40%、「身体を温める」約40%となった。
一方で、月経やPMSなどに効果的であるといわれる「ピルの服用」と回答した人はZ世代が12.48%、ミレニアル世代以前は7.85%と、若年層の方がピルの服用率が高い傾向となっている。
健康のために、管理・記録をしている女性は約70%、記録している項目は、「生理周期」「症状」「歩行距離」が多い
次に、「日頃、健康のために管理・記録をしているか?」という質問をすると、Z世代・ミレニアル世代以前ともに、「はい」約70%、「いいえ」約30%という結果に。
続いて、「日頃、健康のために管理・記録をしている」と回答した人に、記録している項目を質問したところ、最も多かった回答が、Z世代・ミレニアル世代以前ともに、「生理周期」が90%以上、次いで「症状(腹痛・頭痛・発熱など)」約40%となった。
そのほかにも「気分・メンタル」「歩数・歩行距離」「体重」などの項目が多く見受けられている。
Z世代の50%以上が女性の健康課題について親やパートナーと話したことがあると回答
さらに、「女性の健康課題について誰と話したことがあるか?」という質問をすると、「親」と答えたZ世代が57.8%、ミレニアル世代以前は32.24%となり、また、「パートナー」と答えたZ世代は56.34%、ミレニアル世代以前は49.09%と、Z世代はミレニアル世代以前よりも女性の健康課題について話す相手が多い傾向がうかがえた。
今までタブーとされる傾向にあった女性の健康課題について、一人で抱えず親しい相手に話せている結果となっている。
健康支援サービスを利用した経験がないZ世代の女性は約8割、これから利用してみたいサービスは「女性向けの検診・検査」
最後に、「あなたが利用した経験のある女性の健康支援サービスは何か」という質問をすると、「利用したことがない」と答えたZ世代が80.12%、ミレニアル世代以前は44.84%となった。
続いて「女性向けの検診・検査」と答えたZ世代が15.01%、ミレニアル世代以前は48.88%、「生理休暇、出産・育児休暇などの休暇制度」と答えたZ世代が2.14%、ミレニアル世代以前は16.53%という結果に。
また、「利用してみたいと思う女性の健康支援サービスはあるか」という質問をすると、最も多かった回答が、Z世代・ミレニアル世代以前ともに「女性向けの検診・検査」で、次いで「生理休暇、出産・育児休暇などの休暇制度」、「健康相談」、「セミナー」となっている。
子宮頸がん検診・乳がん検診など女性向けの検診・検査の多くは自治体での支援制度を活用できるものもあり、女性向けの検診のニーズはありつつも利用したことがない女性が多いことから、これらの認知拡大や活用の促進をする必要があると同社は考察している。
【調査概要】
調査手法:WEBアンケート
調査時期:2023年3月3日~3月5日
調査対象者:Entaleが提供する「ペアケア」会員10代~59歳までの男女1608人
実施主体:株式会社Entaleが実施
<参考>
Entale『女性の健康課題に関する意識調査』