終電を逃す人の割合が多い駅1位は「水道橋駅」 終電を逃した人は「タクシー」「ホテル 格安」「ネットカフェ」などで検索

ヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービスは、「Yahoo!乗換案内」アプリと「Yahoo!検索」のデータから、「終電」に着目したレポートを公開した。

■終電検索者数と新型コロナ感染状況の関係

終電検索者数と新型コロナ感染状況の関係

まずは、「Yahoo!乗換案内」アプリの終電検索機能のデータから、コロナ禍における終電検索者数の推移と、新型コロナ感染状況の関係を調査。

終電検索者数は2020年4月および5月に、1回目の緊急事態宣言下で急激に落ち込んでいることが分かった。その後も度重なる緊急事態宣言で終電検索者数は増減を繰り返し、4回目の緊急事態宣言が明けると上昇、2021年末にいったんピークを迎えている。

感染力の強いオミクロン株の拡大に伴い、2022年1月にまん延防止等重点措置が実施され、終電検索者数は再び急落。2022年3月、まん延防止等重点措置の終了とともに終電検索者数は増加し、5月から横ばいに推移したのち、年末の12月に2度目のピークを迎えている。12月に終電検索者数が大きく増加したのは、忘年会シーズンが一因であると推察されるとのことだ。

終電検索者数の推移から、コロナ禍以前の日常生活への回帰が見て取れる結果となった。

▼集計対象期間:2020年2月~12月

■終電検索者数が多い駅と、終電を逃した人が多い駅は?

終電検索者数
終電逃し割合

終電検索者数が多い駅(出発駅指定された駅)を調べると、「新宿」「渋谷」「東京」など、路線数が多い主要駅が上位にランクイン。

一方、終電の出発時刻以降に終電を検索した状況を“終電逃し”とし、終電検索者に占める“終電逃し”割合を分析すると、“終電逃し”割合が高い駅の1位に「水道橋」、3位に「後楽園」と東京ドームの最寄り駅が上位に。東京ドームでの各種イベントに参加し、終了するまで参加した結果、終電を逃してしまうケースが多かったものと推測されるという。

そのほか、「海浜幕張」「古河」「本川越」など、路線の終着駅となり得る駅がランクインし、「電車内で寝過ごして終着駅まで来てしまい、終電が無くなってしまった」といった状況が想像できる結果となった。

▼集計対象期間:2022年12月の金曜を含む週末(金・土・日)、検索者数が一定値以上存在する駅を表示

■終電を逃したユーザーが次に検索するのは?

終電を逃したユーザーの検索傾向

最後に、“終電逃し”ユーザーが「Yahoo!乗換案内」アプリで終電検索をした直後に、「Yahoo!検索」で検索したキーワードから、終電を逃した人がどのような行動をとっているのかを分析。

キーワードは大きく、「タクシー」「宿泊」「帰宅検討(タクシー以外)」「朝まで」「その他」に関するものに分類できたという。

検索者数が最も多かったのが「タクシー」で38.5%。駅前にタクシーが見当たらずタクシー会社への連絡などを検討していることがうかがえる。次いで「宿泊」が27.2%で、「ホテル 格安」「ネットカフェ」などが検索されていたとのことだ。

「帰宅検討(タクシー以外)」は14.5%、「朝まで」は6.3%となり、自宅近くまで帰宅可能かを調べる様子や、帰宅も宿泊も諦めて、朝まで開いている居酒屋やカラオケなどを探す検索行動と捉えられる結果となった。

<参考>
ヤフー・データソリューション『終電検索から見える、街の賑わいと人々の傾向

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