男女間で「家事や育児を十分にしている」に認識の差 働く女性の約7割がパートナーに不満あり LIXIL調べ

LIXILは、3月8日の国際女性デーに向けて、既婚者で子どもがいる共働きの男女を対象に、仕事と家庭に関する調査を実施し、結果を公表した。

調査の結果、働く女性は働く男性よりも家事や育児への負担が大きく、仕事と家庭(育児含む)を両立するために、自分のための時間の優先順位を大きく下げていることが判明。

女性の中で比較すると、20代~30代の女性の方が、40代~50代の女性より便利家電を利用して掃除の頻度を減らす、周りの人に協力してもらうなど、時間をつくるために家事を工夫していることなどが明らかとなっている。

■働く女性は仕事と家庭を両立する上で、自分のための時間の優先順位を大きく下げている

仕事と家庭を両立するために、26%の男性は「優先順位を下げたものはない」と答えた一方で、93%の女性は、1人の時間、友人の交流、睡眠などの「優先順位を下げている」ことがわかった。

女性は仕事と家庭を両立する上で、自分のための時間の優先順位を大きく下げており、女性の負担が大きいことがうかがえる結果となっている。

仕事と家庭を両立するために優先順位を下げたこと

■20~30代の働く女性の方が、40~50代の働く女性より、家事を工夫していることが明らかに

約8割の20~30代の女性は、仕事と家庭を両立するために家事を工夫していることが判明。工夫していることのTOP3は「掃除の頻度を減らす」「便利家電の利用」「パートナー以外による協力」となった。

一方で40~50代の女性の約半数は、「特に工夫している家事はない」と回答している。

仕事と家庭を両立するために家事を工夫していること

■働く男性の2人に1人は十分に家事や育児をしていると回答するも、実際には女性の負担が大きいことが明らかに

「あなたは十分に家事や育児をしていると思うか」に対して、「十分に家事や育児を行っている」と回答した男性は53%と2人に1人の結果に。なお、女性は72%を占めている。

十分に家事や育児をしていると思うか

一方で、男性の2人に1人が「十分に家事や育児を行っている」と回答するも、実際の働きとして家事や育児で行っていることについて調査したところ、「ゴミを集めて出す」を除き、家事や育児を十分にできているという男女間の認識は全てにおいて女性の方の割合が高く、男女間の認識に差があることが明らかとなった。

さらに、家事や育児について、在宅勤務をしている男性としていない男性で比較したところ、「買い物」「送り迎え」「子どもの寝かしつけ」において約2倍の差があることも判明。

通勤時間がなくなることにより、子どもと一緒にいる時間や家事の時間が増えていることがうかがえる結果となっている。

家事や育児で行っていること

■働く女性の約7割はパートナーの働く男性に不満を抱えており、男性との差は2倍以上

家庭内でパートナーがしてくれる家事や育児に対する不満について調査したところ、「不満がある」と回答した男性は38%に対して、女性は68%と、その差は約2倍の開きがある結果に。

家庭内でパートナーがしてくれる家事や育児に対する不満

また、家庭の中でも家族全員の使用頻度が高い、トイレで家族に対して困っていることについては、「便器を汚してもそのまま」「トイレットペーパーの芯の放置」などの不満を感じていることがわかり、全ての項目において、男性よりも女性の方が「(家族に対して)困っている」と回答する結果となった。

【調査概要】
調査方法:インターネット
調査時期:2023年2月実施
調査対象:全国の20〜50代男女、既婚者で子どもがいる共働き家庭 合計400名

<参考>
株式会社LIXIL調べ『働くパパママの仕事と家庭に関する調査』

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