映像コンテンツのマーケティング事業を総合的に手掛けるフィールドワークスと映像メディア総合研究所は、テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、有料・無料の動画配信など、すべての映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析し、レポートを発行した。
■調査結果(抜粋)
■映画館、無料動画、SVODの3サービスが前年から利用率が増加
「映画館」の利用率は、コロナ禍2年目で30.9%まで落ち込んだ前年から5.4ポイントと大幅に回復し、36.3%となった。
映像ホームエンタテインメントでは、「有料テレビ放送」が前年から0.4ポイントの微減、定額制見放題の「SVOD」は前年から0.7ポイントの微増にとどまり、このいずれかを利用する“サブスク”サービスの利用率は前年から0.9ポイント増加して36.9%に。
都度課金サービスでは、「DVD・ブルーレイ レンタル」と「TVOD」を合わせた“レンタル”サービスは前年から1.2ポイント減少して21.1%に、「DVD・ブルーレイ セル」と「デジタルセル」を合わせた“セル”サービスも前年から1.3ポイント減少して17.4%となり、“サブスク”サービスとの差が拡大している。
広告メディアでは、地上波テレビなどの「無料放送」が休日、平日ともに前年から3ポイントほど減少するなか、YouTubeなどの「無料動画」は前年から1.4ポイント値を伸ばし、「無料放送」と「無料動画」の利用率が縮まっている。
■Amazonプライム・ビデオとディズニープラスが前年から大幅に増加
プライム会員特典の「Amazonプライム・ビデオ」は前年からさらに利用者を増やし、有料動画配信利用者における利用率は77.5%と8割に迫った。また、回答者全体における利用率でも2ポイントほど値を伸ばし23.3%となり、他のサービスを大きく引き離している。
これに続く「NETFLIX」も回答者全体における利用率は7.8%と前年から増加し、動画配信専門サービスとしては、他のサービスに差をつけてトップに。
3位以下では「YouTube映画と番組」が4.6%、「U-NEXT」が3.2%と続き、「ディズニープラス」は前年から1ポイント以上増加して3%を超え、「U-NEXT」に並んでいる。
■調査概要
レポート名:映像メディアユーザー実態調査2023
調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
調査対象メディア・サービス:映画興行 無料テレビ放送、有料テレビ放送DVD・ブルーレイのレンタルDVD・ブルーレイの購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
調査期間:2022年11月1日~11月7日
調査対象者:13~69歳男女
調査エリア:全国
調査方法:インターネットアンケート調査
集計サンプル数:5024人
調査企画:株式会社フィールドワークス/映像メディア総合研究所合同会社
<参考>
株式会社フィールドワークス/映像メディア総合研究所合同会社『映像メディアユーザー実態調査2023』