ローソンは、アバター事業を手掛けるAVITA(アビータ)と、2022年11月に都内にオープンしたグリーンローソンで、生産者自らがアバターオぺレーターとなり、遠隔で商品をPRできる「ローソンアバターストア」の実証実験を2月27日から開始すると発表した。
今回の実証実験では、グリーンローソンがハブとなり、アバターとなった生産者が利用客と双方向のコミュニケーションを取りながら、商品の魅力や生産者の想いを伝える場の構築を目指すという。
利用客は店頭の展示品で商品仕様を確認し、代金の支払いは生産者が指定したECサイトで行うという。商品の受け取りは宅配のみとなる。
新型コロナウイルス感染症による巣ごもり需要もあり、オンラインで商品を販売・購入する物販系ECの市場規模は年々拡大しており、2021年度で13兆円超となっている。
一方で、ECにより生産者は店舗を持たなくても商品を販売できるようになったが、利用客とコミュニケーションを図りながら、商品の価値や魅力を伝える事は難しい状況であるという。
今回の取り組みによって、実店舗とアバターの活用により、生産者とお客様のコミュニケーションを生み出すことができる。同実験では、生産者においては販路やブランド認知の拡大、ローソンにおいては新たな広告事業の可能性を検証するとのことだ。
初回は三重県明和町が出店し、伝統工芸品の「擬革紙(ぎかくし)」と「御糸織(みいとおり)」を2月27日から3月12日までの2週間限定で販売。また、地方自治体や、自社で企画・製造した商品を中間業者などを通さずに販売するD2Cブランド企業を対象に、「ローソンアバターストア」の出店者を募集するとしている。
<概要>
1.実施店舗
グリーンローソン(ローソン北大塚一丁目店 / 東京都豊島区北大塚1-13-4)
2.アバターによる商品PR時間(予定):
・三重県明和町からのリモート接客(商品生産者・観光協会職員など):10:00〜14:00
・ローソンアバターオペレーターによるリモート接客:14:00〜20:00
・無人対応(商品説明などの動画をループ再生):20:00~10:00
3.商品購入方法について
ECでの購入となる。購入サイトは店頭で案内。
商品受け取りは宅配限定となる。
<2月27日から販売する三重県明和町の伝統工芸品について>
ブレスレット、名刺入れ、ストラップなど、全7品を500円~2,200円(税込)で販売※送料別