富士通株式会社とFujitsu Services GmbHは2023年2月15日、ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガに所属するEintracht Frankfurtおよび戦略的デジタルプロジェクトを担当するEintrachtTech GmbHと、Eintracht Frankfurtのホームスタジアム「Deutsche Bank Park」における実証実験を2023年度まで実施する予定と発表した。

AIが最適なエネルギー効率での運用を支援するプラットフォームを活用

今回の実証実験では、施設から収集したデータをもとにAIが最適なエネルギー効率での運用を支援するプラットフォーム「Fujitsu IoT Operations Cockpit(フジツウ アイオーティー オペレーションズ コックピット)」を活用し、来場者の利便性向上と散水効率向上における有効性を検証するという。

実証実験の概要

主な実証内容は以下のとおり。

  1. 売店の混雑状況のリアルタイム表示
    「Fujitsu IoT Operations Cockpit」の導入により、スタジアムに設置された既存のセンサー情報の収集、活用が可能になる。これにより、スタジアム内各所に設置された掲示板に売店の混雑状況をリアルタイムに可視化することで、来場者の利便性向上を目指す。
  2. デジタルによる効率的な散水システム
    Mainova AGが提供する特殊な水分センサーによって記録された土壌の水分と日光の照射割合のデータを、長距離無線規格「LoRaWAN®」を介して「Fujitsu IoT Operations Cockpit」に送信する。そのデータに天気予報などの情報を組み合わせてAIが分析し、スタジアムの芝生およびスタジアム周辺の緑地へ最適な散水を実行することで、無駄のない水資源の利用を目指す。

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