ハニック・ホワイトラボは、歯に塗る抗ウイルス性膜として高いウイルス不活化効果(98.4%)を有する天然樹脂成分(マツ、スギ等)を活用した、食品使用成分100%の“歯のマスク”ともいえる歯膜剤「シマックV」を商品化し、2023年3月1日より発売することを発表した。
■商品開発の概要
ハニック・ホワイトラボは、2020年3月に発売した、歯に被膜する口腔ケア商品「歯膜剤 シマック」の開発にあたり、大学との共同研究により、虫歯原因菌・歯周病原因菌増殖抑制効果のエビデンス(in vitro、in vivo)を取得。
その他、歯周病の原因ともなる炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)の産生抑制効果についても検証されたとしている(in vitro)。
新型コロナウイルスについても同じ炎症性サイトカインが関係しているため、持続的に口腔内に留まる特長がある歯膜剤ならば、新型コロナウイルス感染を長時間阻止できる可能性があるという予測のもと、抗ウイルス性組成液の実験に着手したとのことだ。
<新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する試験結果>
試験方法は、ISO 18184およびISO 21702を参考にし、食環境衛生研究所で実施。約100種類の抗ウイルス性組成液(試験液)の中から3つの組成A、B、Cを選び、平底フラスコ内側底面に塗布し、12時間風乾。
その時、抗ウイルス性組成液は透明な被膜となり、その後、細胞維持培地で18時間被覆した後、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)液を入れ2時間接触。同様にコントロール(比較液)として無水エタノールを使用したとのことだ。
コントロールと比較した結果、A、B、C全ての組成液のウイルス力価(TCID50)は90.0~98.4%減少し、新型コロナウイルス減少効果が認められ、6時間後のウイルス力価もほぼ同様の減少効果が認められたとのことだ。
【商品概要】
商品名:歯膜剤シマック V(3.5mL)
商品価格:11,000円(税込)