HERSTORYが運営する女性トレンド総研は2月10日に発売の2023年版 女性ペルソナ年鑑「HER FACE21」内にて“2023年注目の消費トレンドワード”をカテゴリー別に発表した。

◆日常にはない「心躍るリアル体験」がキーワード!傷ついた心身への自発的な治癒行動が活発化

行動範囲が狭められ、人との接触に制限を受けた日々の中、ネットサービスは生活の常識として日常生活に取り組まれていったという。OFFは「心躍るリアル体験」を身体で実感したいという気持ちは今年は一気に膨れ、約3年に及ぶ傷ついた心身への自発的治癒行動も相まって急激に動いていくと予測されるとのことだ。

HERSTORY、2023年注目の8つのトレンドワードを発表 SNSの利用率が90%以上 女性消費者のキーワードはリターンメモリー

■カテゴリー別の8トレンドワード

【食】目新しい組み合わせ
現在×○○和暦、和風×○○国といった組合せの食・飲料・食卓グッズが増えると予測。目新しさは心躍り、食卓に変化が求められる。

【美容】夜間、睡眠に回復
時間を有効に使って美容効果を得るがキーワード。寝ている時間に回復・修復で美しさを手軽に。

【健康・運動】ハイブリッド習慣
YouTubeなどで自宅での運動は生活は馴染みつつも1人より誰かと一緒も求めて両方を行き来することが習慣に。

【マネー・仕事】複業、複場、生き方学習
収入を複数確保する働き方やお金を増やすノウハウを得るコミュティーが人気。

【ファッション】揺れる動きに気分アップ
フリル、リボン、付けエリ、フリンジ、紐など揺れる、動くパーツを足して、いつもより気持ちが上がるファッションスタイルが惹きつける。

【住まい・暮らし】ジャパンディスタイル
日本(ジャパン)×スカンジナビア(北欧)の造語。穏やかでしあわせな暮らしを求めていく流れへ。

【ファミリー・キッズ】冒険×自然体験
デジタルと離れる時間を持って自然体験と冒険に興味大。

【学び・余暇】一石三鳥のタイパ
一つの体験から安さや品質、スピードだけでなく学びや楽しさ、醍醐味、心地よさなど、同時に複合的な利益や効果を得ようとする動きが広がる。「時間」を最大限有効に使うがキーワードであるとのことだ。

◆ニューノーマルな暮らしを乗り越える過程でSNSの利用率が90%以上へ。注目の3大マーケット

■2023年度 注目すべきマーケット市場

HERSTORY、2023年注目の8つのトレンドワードを発表 SNSの利用率が90%以上 女性消費者のキーワードはリターンメモリー

6大SNS(LITTFY)
5大SNSに「tiktok」が加わって6大SNSのLITTFY(リティフィ)へ。SNS の中でも特に利用者数が多いとされている「6大SNS」は使用目的などを使い分け、日々利用されているという。
・LINE
・Instagram
・Twitter
・TikTok
・Facebook
・YouTube

フェムケア市場
近年、よく聞かれた言葉「フェムテック」は、女性の「健康」をテクノロジー(技術)で解決するビジネスチャンス分野として広がったという。
しかし、女性のフェムゾーンのケアは、タブー観も強く、やっと関心が醸成されてきているとのことだ。徐々に「フェムケア」への消費行動と考え方が拡大していき、消費市場が大きく動きだすと予測される。

ジェンダード・イノベーションとは
科学や技術、政策に生物学的・社会的性差分析を取り込み、イノベーションを創出する概念のことです。成人男性を基準に研究開発や意思決定がなされてきた社会・産業界を大きく変革する概念として欧米を中心に広まりはじめたという。日本でも急速に広がりつつあるとのことだ。

◆今年の女性消費者のキーワードは”リターンメモリー”!過去の記憶が価値になって蘇る

■2023年 女性消費者マーケット動向

HERSTORY、2023年注目の8つのトレンドワードを発表 SNSの利用率が90%以上 女性消費者のキーワードはリターンメモリー

和暦×レトロ到来
和暦×レトロ 西暦2000年前後のファッションY2Kのブームや、昭和のアイドル・音楽の復活など「昭和レトロ」「平成レトロ」と呼ばれるような、昭和・平成・令和が融合した新たな文化が創造されていく。全時代の情報を得るデジタル世代が消費の主役年齢になったことで、融合と創造を加速させていくとのことだ。

異文化+和トレンド
日本の良さ、らしさ、などの海外評価が高まるなか、北欧×日本、洋菓子×日本、洋酒×日本など「日本をスパイスとして添加」することで新しい価値が生まれ、習慣や文化、四季や暦、しつらえや作法等、日本の良き伝統が今後のビジネスヒントとなっていくという。

P3タレント化現象
同社2015年トレンドワードの中で登場したP2 (Prince & Princess)※。約10年後の今、危機的少子化とペットの家族化が進み、P2の再浮上とPetが追加されP2へ。親(飼い主)がP2をタレント化し、自身がマネジメントすることで集客・収入等をコントロールを行うなどSNS特有の社会現象を巻き起こしているという。
※キッズ(子ども)のこと