「日経電子版」活用の高校生向け教材誕生 62校8300人に日本経済新聞社より試験提供

日本経済新聞社は、「日経電子版」を活用した高校生向けの教材を開発し、試験的な提供を開始したと発表した。

2022年11月から募集を始め、2023年2月14日時点で応募のあった62校8300人超に配布。3月末までに9000人に提供する予定とのことだ。

「日経電子版」活用の高校生向け教材を試験提供

日本経済新聞社は、同教材で新学習指導要領で重点とされる「思考力・判断力・表現力」の育成を支援するとし、電子版のニュースで示された最新の社会課題に対して生徒自身が「問い」を設定して議論を通じて考える力を養うとしている。

まずは国語科目でスタートし、探究学習や社会など幅広い分野に対応する教材の開発も進めていくとう。

■日経電子版を活用した教材の概要

「よのなかって面白い!思考力を伸ばす授業」と題した教材をARROWSと共同で開発。国語科目で「思考力・判断力・表現力」の育成を目的としている。

全ての記事を読むことができる日経電子版のアカウントを生徒に配布し、最新のニュースに触れる機会を提供。関心を持った記事を生徒自身が選び、記事中に提示された課題に対する「問い」を設定してもらい、問いを解決するための「仮説」を生徒がつくり、仮説を検証するための道筋を生徒同士で議論する方式でとなっている。

教材活用イメージ

日経電子版の記事の活用が、同教材の最大の特徴となっており、読解力の向上に加え、経済や社会など幅広い分野のニュースへの関心を高める効果が見込むことができるという。

日本経済新聞社は、学校の先生や専門家へのヒアリングを続け、教育現場の課題解決に貢献する道を探っていくとのことだ。

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