無印良品、再生素材・代替素材を使用した「ファイルボックス」発売 2月15日より プラスチック収納用品の店舗回収も開始

無印良品 良品計画

無印良品を展開する良品計画は、バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品として、再生ポリプロピレンを使用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」と、一部再生パルプを使用した「硬質紙ファイルボックス」を、2月15日より全国の無印良品とネットストアで発売することを発表した。

また良品計画は、すでに全国の無印良品でプラスチック素材の収納用品の回収を開始しており、今後リユース・リサイクルの取り組みを進めていくとしている。将来的には他社とも協力して、リサイクル市場を拡大していくとのことだ。

■バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品

資源循環型ものづくりの取り組みの一環として、再生ポリプロピレンを使用しているダークグレーのファイルボックスを2月15日より発売。

リサイクル材は様々な色が入っており、再生材を入れると黒点が入ることから、同商品は黒に近いダークグレーの色にしたという。

良品計画は、これまで再生ポリプロピレン素材を使用したダークグレーの商品として、ダストボックスや頑丈収納ボックスなどを販売しているが、プラスチック素材の回収を進めることで、今後再生プラスチック素材を使った商品数を増やしていくとともに、プラスチックの資源循環を促進するとしている。

また、プラスチックに代わる素材として軽くて丈夫な紙素材の硬質紙のファイルボックスを同じく2月15日より発売。

素材には一部再生パルプを使用し、ラベルやシールを貼ってもはがしやすいよう表面加工して使いやすくしているとのことだ。同社は、バージンプラスチックを利用した商品に代わり、これらの商品の利用を促進していくとしている。

バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品

なお、水や冷気にも強く、キッチンや洗面まわり、子ども用品の収納ケースなど様々なシーンで活躍する「やわらかポリエチレン」シリーズは、これまで製造工程の約3%に樹脂が焼けて炭化した黒点が発生し選別されていたが、品質に問題の無いものは選り分けず販売することで、余計な資源消費やエネルギーの使用抑制を目指すという。

3月製造分より順次、従来の商品と同様に販売するとのことだ。

■プラスチック収納用品の回収とリユース・リサイクル

無印良品は、軽くて扱いやすいポリプロピレンやポリエチレン素材の収納用品を多数展開。長く使用できる収納に適した素材でありながら、不要になった際の処分など、環境負荷の低減が課題となっているという。

そこで、地球資源の循環化および廃棄物削減に向けた取り組みの一環として、全国の無印良品の店頭において、無印良品の商品であるプラスチック収納用品の一部の回収を2月3日より開始。店舗で回収したものは資源化加工され、順次無印良品の商品に有効活用する予定としている。

また、もっともシンプルな資源の活用方法として、不要になった利用者から必要としている利用者へ販売できる仕組みを構築。回収した商品の検品・清掃を行い使用可能な商品は求めやすい価格で販売する予定とのことだ。

ラスチック収納用品の回収とリユース・リサイクル

無印良品は、全国津々浦々で日常の生活を支えることを目指し、永く使える商品の開発を行うと共に、リサイクル・リユースの推進、環境負荷の低減に取り組みながら、今後も日常生活に役立つ日用品を拡充していくとのことだ。

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