「メルカリ」に出品された商品が世界中で購入可能に メルカリ、越境EC事業者4社と提携で経路拡大へ

メルカリは、海外市場における越境販売の経路拡大に向け、越境EC事業者のBless International、FROM JAPAN、SIG Service、ZenGroupの4社と提携したことを発表した。

メルカリと越境EC事業者4社が業務提携開始

経済産業省の調査によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7,800億USドルと推計され、2026年には4兆8,200億USドル(年平均成長率約30%)にまで伸長するなど、市場の大幅な拡大が予測されているという。

2022年12月に発表した「越境メルカリ トレンドランキング2022」では、海外からの“推し活”需要を受け、エンタメ・ホビー関連商品の取引が活発な結果が判明。また、2020年と比較してハイブランド品の人気が高まり、ファッションアイテムに関しては比較的使用感のある商品状態であっても取引が成立しやすいという傾向が見られたとのことだ。

今回の業務提携により、海外の利用者でも、Bless Internationalが運営する「Neokyo」、FROM JAPANが運営する「One Map by FROM JAPAN」、SIG Serviceが運営する「doorzo(任意門)」、ZenGroupが運営する「ZENMARKET」など提携企業が運営するECサイトを通じて、「メルカリ」上の商品購入が可能となる。

なお、「メルカリ」の出品者は、これまで通りの配送方法と配送料での取引が可能としている。

メルカリは、同施策で越境販売の経路を拡大し、今後さらにさまざまな利用者へ「メルカリ」での購入体験を提供することを目的とし、あらゆる属性のニーズへの対応に向け利便性を追求することで、より多くのモノが循環し、誰もが新たな価値を生みだせる社会の実現を目指すとのことだ。

■提携企業およびサービス概要

Bless International】
海外のお客さまに向けた日本の商品の購入サービスとして2010年に提供を開始。海外からは購入できなかった日本国内のECサイトの商品を、海外からでもかんたんに閲覧・購入できるようにしたサービス。

【FROM JAPAN】
2004年の設立から19年に渡り、世界中の利用者に日本のオークションサイトやECサイトで出品・販売されている商品の落札・購入および配送サービスを運営。これまでの累計取引数は1,000万件を超え、取引地域数は196か国を超える実績あり。2022年よりサービス名を「One Map by FROM JAPAN」に変更し、米国商品の取り扱いを開始している。

【SIG Service】
2013年に創立したSIG Serviceの運営する「任意門(doorzo)」は、国内のECサイト事業者に代わり、海外への発送、カスタマーサポート、商品ページの自動翻訳、決済代行、各種プロモーションを月額費用、販売手数料無料で支援。

【ZenGroup】
海外向け日本商品購入サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションパック(定期購入サービス)「ZenPop」、海外越境ECモール「ZenPlus」を運営。「ZenMarket」は海外購入者が商品金額の他に当サービス手数料300円(税込)を支払うだけで日本の通販サイトやオークションサイトから商品を購入することが可能。

メルカリは、今後もグローバルなマーケットプレイスを展開し、世界的な循環型社会の実現に邁進するとのことだ。

モバイルバージョンを終了