東京建物は、同社の物流施設開発事業「T-LOGI」シリーズでは初めてとなる関西エリアでの物件「(仮称)T-LOGI京都伏見」(京都府京都市伏見区、以下「本物件」)が、2023年夏に開業することを発表した。

同物件は、西濃運輸の専用拠点としての入居が内定しており、同社の京都支店の移転先としての開業を予定しているとのことだ。

(仮称)T-LOGI京都伏見

「(仮称)T-LOGI京都伏見」は、第二京阪道路「伏見」ICまで約1.5km、国道1号利用で京都駅まで約8.5kmの距離に位置し、京都市中心部への配送拠点として優れた立地となっており、加えて第二京阪道路「巨椋池」ICまで約4.9km、名神高速道路「京都南」ICまで約3.7kmと、大阪中心部をはじめとする関西一円を輸配送エリアとすることが可能だという。

また、同物件周辺には、工場や倉庫などが集積しているため、24時間稼働を前提としたオペレーションが可能。

伏見区は京都市内で最も人口の多い行政区でもあり、大規模な住宅地が広がる向日市・長岡京市などにも近接していることから、雇用確保の面でも優れた立地となっているとのことだ。

施設概要

■「(仮称)T-LOGI京都伏見」の特徴

(1)京都市中心部への多頻度配送を想定した施設設計
同物件は、物流施設としては貴重な京都市内の物件であり、周辺には国道1号や京都守口線等の京都府の幹線道路が走っていることから、関西一円への配送ニーズに加え京都市中心部への多頻度近距離配送のニーズを見込んでいるという。

そのため、1階の両面にバースを設けることで、トラックの頻繁な入出庫に対応し、敷地内の周回性を確保した施設設計としている。

(2)環境への配慮
屋上全面に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギー電力供給や施設内照明のLED化による創エネおよび省エネを行うことで、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)で『ZEB』認証を、「CASBEE-建築(新築)」では「Sランク」の取得を予定。

加えて、同施設内の内装には、身近な廃棄物を配合して作成したリサイクル内装ボードの採用や京都地域産材の「杉」を使用した地産地消を行う予定としている。

環境への配慮

(3)就業者・来訪者の心地よさに配慮した内装デザイン
同物件の立地する伏見区は、平安時代から水運・陸運の要衝の地として知られており、日本の伝統的な文化や景観を感じられる「京都らしさ」を就業する人々や訪れる人々に感じてほしいという想いから、京町家が発祥とされる和風照明等を採用予定。

内装デザイン予定