クロス・マーケティングは、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響の把握を目的として、定期的に実施している「新型コロナウイルス生活影響度調査」において、政府の対策本部が新型コロナの感染症法上の位置づけを「2類→5類」への移行決定後に第39回の調査を行い、結果を公表した。
■調査結果
【現在の感染状況】
コロナウイルス感染症に罹患した人は26%と、4人に1人が感染経験があるという結果に。特に、20~30代は3割半ばと多くなっている。なお感染者にその後の後遺症の有無を確認したところ、42%の人が後遺症があったと回答し、30代は半数と高い。
罹患時の症状は、「のどの痛み」「38℃以上の高熱」「せき・たん」で5~6割。若い年代の方が多い傾向にある症状は、「38℃以上の高熱」「強い怠慢感」「頭痛」など、年代が高いほど多い症状は「のどの痛み」「38℃未満の発熱」など。
【マスクの着用意識】
家の外や外出先におけるマスクの着用意識は、「これからもずっと外すべきではない」が19%、「いずれは外そうと思うが今ではない」が52%と合わせて7割は外さないとした。
第7波のピーク時より外さない割合はやや低いものの、依然として外でのマスク着用意識は強いといえる。
【食生活】
食生活で困っていることは、「食材や食品の値上げ」が46%と群を抜いて高く、半年前の2022年7月調査と比べ5p上昇。また、「コロナの影響で外食がしにくい」は半年前より6pの低下。
また、値上げの影響で買い控えした食品は、「野菜」「果物」「卵・チーズ・乳製品」「菓子類」「肉・肉加工品」で16~18%。いずれの食品も半年前より買い控えしている割合は増加し、特に「卵・チーズ・乳製品」は、8pと増加率が目立つ。
【新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度】
定点指標の「直近1週間の不安度」は8p減の26%、「将来に対する不安度」は5p減の41%で、不安度は過去3年間の中で2~3番目に低い。「直近1週間のストレス度」は、4p減の39%となった。
項目別不安度は、昨年10月の水際対策緩和から目に見えて訪日外国人が増えたこともあり、「訪日外国人が増加することへの不安」が5p上昇している。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2023年1月27日~1月29日
有効回答数:調査2,500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合あり
<参考>
クロス・マーケティング『新型コロナウイルス生活影響度調査(食生活編)』