三井住友カードは、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(以下、Visa)と協力し、Visaが新たに開発した発行会社向けの機能を使用したサービス「フレキシブルペイ」の提供開始を発表した。

同新機能を使用したサービスは、三井住友カードと三井住友銀行がVisaと協働の上、世界で初めて提供するという。

昨今、コロナ禍による生活様式の変化に加え、デジタルコマースの浸透も加速し、消費者を取り巻く環境は大きく変化している。

従来のVisaブランドで発行されるカードは、「クレジット」「デビット」「プリペイド」とそれぞれ1枚のカードで1つの支払い機能を搭載しているが、今回、Visaとして提供開始する新決済機能は、発行会社が発行する1枚のカードもしくは1つのアカウントに、複数のカードやポイントプログラムを集約。

消費者が決済ごとに支払い方法をアプリ上などで選んで使い分けることが可能になるとのことだ。

「フレキシブルペイ」は、三井住友カードと三井住友銀行が開発する総合金融サービス「Olive」のキャッシュカード一体型Visaカードにおいて、2023年3月より提供。

1枚のカードに対して、アプリ上で「クレジット」「デビッド」「ポイント払い(プリペイド)」の支払いモードを切り替えることができるため、複数のカードを持つ必要がなく、すっきりと整理することができるとしている。

今回Visaが提供する同機能により、多様化する決済シーンに対して、発行会社は消費者に、よりシンプルな支払い体験の提供や複数のカードを持ち歩く煩雑さを解消するという。

なお同機能は、様々な支払いの組み合わせが可能だが、銀行口座に紐づくデビットカードを含む場合、銀行口座の新しい使い方としてのVisaデビットのさらなる普及に寄与することも期待されるため、ATMを探す、並ぶ、ATM手数料を払うことに対する不満の解消にもつながるとしている。

三井住友カードおよびVisaは、今後も消費者の多様化するニーズに柔軟に対応できるサービスの拡充を図っていくとのことだ。