留学生によるグローバル教育や日本人の大学生メンターによる放課後学習支援などで教員の働き方改革をサポートするトモノカイは、国内の留学生約650人を対象に、日本での就労についての意識調査を実施し、結果を公表した。

■調査結果(1)留学生の7割「日本は労働時間が長く働きづらそう」

留学生654人に「日本は労働時間が長く働きづらいイメージがあるか」と質問したところ、「ある」と答えたのは30.3%、「どちらかといえばある」と答えたのが42.8%で計73.1%が日本に対して労働時間が長く働きづらそういうイメージを持っていることがわかった。

日本は労働時間が長く働きづらいイメージがあるか

■調査結果(2)8割は留学期間が終わったあと「日本に残りたい」

留学期間が終わったあと日本に「絶対に残りたい」と答えたのは31%、「できれば残りたい」と答えたのは48.9%で計79.9%は日本に「残りたい」と考えていることが判明。

また「残りたい」523人のうち「日本に残るのは難しそう」な留学生(12.4%)と、「日本に残らず母国に帰る/他の国に移ることが決まっている」留学生(11.6%)は計24%という結果に。

【左】留学期間が終わったあと日本に残りたいか【右】実際に残れるか

■調査結果(3)日本に残りたいが残れない理由、言葉の壁や手続きの煩雑さが上位に

また、日本に残りたいが「残るのは難しそう」「母国に帰る/他の国に移ることが決まっている」と答えた留学生127人にその理由を聞いたところ、「日本語ができないと職に就けない」が52%、「英語が通じる日本人が少ない」が37.8%と言葉の壁を挙げる人が多くなっている。

また、「就職活動で企業にエントリーする方法が複雑」が29.1%、「国や自治体での事務手続きが複雑」が22%と、手続きの複雑さが理由と答えた人も多くいることが明らかとなった。

日本に残りたいが残れない理由

■調査概要
調査対象:国内の大学・大学院、専門学校、日本語学校に通う留学生
調査期間:2023年1月13日~17日
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:654サンプル

<参考>
トモノカイ『日本での就労についての意識調査