花王は、このたび、ジェンダーに関する情報開示と男女平等への取り組みに優れた企業が選出される、ブルームバーグ社の「男女平等指数」に選定されたことを発表した。
「男女平等指数」は2019年より5年連続での選定となり、2023年は世界45カ国・地域から484社が選定されているとのことだ。
昨今、投資家や企業は、企業の評価、リスクや業績などを判断する際に、ESG(環境、社会、ガバナンス)に関連する情報を、重要な判断基準として活用するようになっている。
ブルームバーグ社の「男女平等指数」は、標準化された時価総額加重平均株価指数で、公開会社のジェンダーに関する情報開示の取り組みを把握するために開発。
同指標は、5つの項目(リーダーシップと人材確保、同一賃金と賃金のジェンダー平等、インクルーシブな文化、セクシュアルハラスメントに関する方針、社外向けブランド)からジェンダー平等を評価しているという。
今回の選定で、花王は「セクシュアルハラスメントに関する方針」において、特に高い評価を獲得したとのことだ。
花王グループは、中期経営計画「K25」の方針のひとつに「社員活力の最大化」を掲げ、各種人財開発施策と環境整備を推進。
そのひとつであるDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進では、女性を含めた多様な人財一人ひとりが働きやすい環境の中で定着し、公正に機会を得るために必要な支援を実施。
今年1月からは、社員が安心して仕事と育児を両立できる環境整備と風土醸成の一環として、取得を必須とした有給育児休暇制度を新設するとともに、育児期における短時間勤務制度の拡充を図っているという。
花王は今後も、社員が自身の思い描くキャリアの実現に向けて、より「意欲高く働ける」環境・風土づくりを進めていくとのことだ。