リクルートが企画制作する妊娠・出産情報誌「ゼクシィBaby妊婦のための本」は、妊娠・出産・育児について調査を実施し、結果を公表した。

今回のテーマは「無痛分娩」となっている。

■6割以上の人が自然分娩を選択。一方で無痛分娩を選ぶママが少しずつ増加

分娩実施方法に関する質問を実施したところ、一番割合が高かった回答は自然分娩となった。次いで約6人に1人のママが無痛分娩を選択。

また、無痛分娩を選んだ人を赤ちゃんの生まれ年ごとに分けてみると、2021年は14%、2022年は16%、2023年(予定)は23%と増加傾向にあり、無痛分娩が気になる、検討している妊婦が少しずつ増えていることがうかがえる。

また、無痛分娩を選んだ人に理由を聞くと、出産時の痛み軽減に加えて、産後の体力温存のためという人が多数。「産後の体力を温存しておきたい」「痛いのが苦手」がどちらも約8割で、無痛分娩に決めた理由の2トップとなった。

【左】分娩実施方法【右】無痛分娩を選んだ理由

■無痛分娩に対してハードルが高いと感じる理由

無痛分娩を選ぶ際にハードルになったことを聞くと、やはり費用の高さが一番となった。

自然分娩にプラス5~20万円程度の費用がかかることが多く、予算面で諦めたという声も多く、また、検討しても自宅や実家近くの産院で無痛分娩を行っていないため、選択できなかったという人も半数近くいたとのことだ。

無痛分娩に対してハードルが高いと感じる理由

■出産育児一時金引き上げにより検討する人が増える?

昨年の12月に出産育児一時金の支給額を来年度から50万円に引き上げることなど、一連の医療保険制度改革が厚生労働省の社会保障審議会で了承されたが、この増額により無痛分娩を検討しやすくなったかを聞くと、「今予定されている増額では足りない」の声が多く、検討しない派が半数以上という結果となった。

しかし、「少しでも多くもらえると助かる」「増額されたら、産み方の選択肢は多い方がいいと思う」と前向きに検討する意見もみられた。

出産育児一時金増額により無痛分娩を検討しやすくなったかを

■調査概要
[調査時期]2022年11月4日~9日
[調査対象]『ゼクシィ Baby』会員/妊婦・0ヵ月~2歳までの子を持つママ3753人
[調査方法]Webアンケート

<参考>
ゼクシィBaby『無痛分娩に関する調査を実施