出前館とエアロネクストは、ドローンを活用した新しい商品流通の仕組みの構築に向けて業務提携契約を締結したことを発表した。​

出前館とエアロネクストが業務提携

同提携を皮切りに、新スマート物流SkyHub®の導入を予定している自治体において、出前館アプリと連携した空輸と陸送のハイブリッドによるデリバリーサービスの地域導入を共同で推進していくとのことだ。

具体的には、まずは「セイノーHD」と「エアロネクスト」が包括連携協定を締結している福井県敦賀市と茨城県境町より運用を開始し、その後続々と全国の自治体においても連携して展開し、新スマート物流SkyHub®の社会実装を加速するとしている。

「出前館」は、全国47都道府県でシェアリングデリバリー®のサービス展開をしており、「地域の人々の幸せをつなぐライフインフラ」というビジョンを掲げ、新しいテクノロジーを活用しながら、あらゆる人々を支えるライフインフラとしてさらなるデリバリーの日常化を目指している。

「エアロネクスト」は、産業用ドローンの技術開発をベースにドローン配送事業を展開。昨年からはドローン物流や共同配送を取り入れた新スマート物流SkyHub®をセイノーホールディングスと連携して開発、全国展開を推進しており、主に過疎地・中山間地等における新たな物流インフラの構築で地域課題の解決に取り組んでいるという。

「出前館」と「エアロネクスト」は地域社会の課題解決に向けて、すでに横須賀市や敦賀市でドローン配送実証実験をし実施。

業務提携により、「出前館」の展開エリアの拡大を図るとともに、「エアロネクスト」のドローン配送の確立、およびSkyHub®TMSの普及を目指すとしている。

両社は、それぞれの持つ強みを活かし、さらなる連携強化を図り、新しい商品流通の仕組みの構築することで双方の目的を達するための取り組みを協業により実現していくとのことだ。

■業務提携の内容

地域人口の過疎化および高齢化等により買物に困難する人々(以下、対象地域居住者)などを支援する新しい商品流通の仕組みの構築において、以下具体的な内容を相互に連携して、業務を行うことを目的とする。

1.新しい商品流通の仕組みを構築し、その効率的な運用を行う
2.ドローンによる空輸と陸送とのハイブリッドデリバリーによる商品の提供エリアおよび対象者の拡大と飲食業界への支援
3.物流の省人化・効率化に向けた検討および研究
4.地方自治体を含む行政との連携

■各社の役割

「出前館」の役割
●対象地域居住者に向けた商品提供サービスサイトにかかるインフラ提供
●対象地域居住者への配送を実現する手段としての「エアロネクスト」との提携

「エアロネクスト」の役割
●対象地域居住者への配送手段としての航空ドローンを活用した配送の実現
●これまで対象地域居住者が入手困難であった商品の販売者の開拓と「出前館」との連携