Webと映像のプロダクション・カンパニーであるMONSTER DIVEは、物価高騰等の社会状況を鑑み、全従業員を対象として賃金の一律ベースアップ実施を決定したと発表した。
・ベースアップ額:一律15,000円
・対象者:全従業員(2023年1月以降の入社を除く)
・開始日:2023年4月度より
MONSTER DIVEは、Webサイト制作・システム開発、映像制作・ライブ配信・レンタルスタジオ、ライブ配信関連サービスの開発・運営を行っている。
2009年の創業以来「職人的なこだわりと、オタク的な探究心」をスローガンに掲げている。
デザイナー、Webエンジニア、映像クリエイター、プロデューサーやディレクターなど、デジタル領域に関する多様な職種が集っており、これらプロフェッショナルたちのことを「モンスター」と呼んでいるという。
非正規雇用やパートタイム雇用は原則行っておらず、34名全てのモンスターがフルタイム勤務の正社員(2023年1月時点)。
同社では、モノづくりを手掛けるモンスターたちが最大の経営資源と考えており、歴史的な物価高騰が続くなか、従業員の生活を維持・向上し、安心してパフォーマンスを発揮できるよう、今回、賃金ベースアップを決定。
この賃金ベースアップは2023年4月度より適用されるとのことだ。
なお、同社では毎年4月度に、事業概況や個人の貢献度を基にした定期給与改定を行っているが、このベースアップ分は定期改定とは別個であり、一律かつ定常的に無期限で全モンスターの賃金に上乗せするもの。
“Webと映像の融合”をミッションに掲げるMONSTER DIVEでは、今後も東京を拠点とするプロダクションカンパニーとして、デジタル領域の「よりよいモノづくり」を推進するべく、チーム体制の強化、事業クオリティの向上、そして従業員のエンパワーメントを促していくとしている。
■ 賃上げに伴う価格転嫁について
今回の賃上げに伴う直接的な単価調整・価格転嫁はない。
受託制作事業を手掛けるWEBプロダクション事業部・LIVEプロダクション事業部においては、これまでの事業実績で得られたノウハウをもとに、より一層、制作工程の精査に努めることで、成果物のさらなる品質向上とともに料金の適正化を行うとのことだ。
また、自社サービス事業であるSERVICEプロダクション事業部では、チケット販売型ライブ配信プラットフォーム「STREAM TICKET」(ストチケ)やSNSキュレーション・ライブ・システム「TweetVision」(ツイートビジョン)のいずれにおいても、昨年度から注力してきたSaaS型のビジネスモデルをさらに推進するとともに、ネットワークインフラ費用等のコスト効率化を行うことで、サービス品質の維持・向上と同時に適正な利益率を確保する見通しであるとのことだ。