採用支援サービス「トルー」を提供するダトラは、採用業務に携わる中小企業(従業員数50名/100名以下)の運送業経営者・役員103名に対し、運送業の採用課題に関する意識調査を実施し、結果を発表した。

調査サマリー

約7割の運送業経営者・役員が、自社における「ドライバー不足」を実感

「Q1.あなたは自社におけるドライバー不足を感じていますか。」(n=103)と質問したところ、「非常に感じている」が35.0%、「やや感じている」が32.0%という回答に。

自社のドライバー採用における課題、「応募者の高齢化」が59.4%で最多

Q1で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した人に、「Q2.自社のドライバー採用における課題を教えてください。(複数回答)」(n=69)と質問したところ、「応募者の高齢化」が59.4%、「ネガティブイメージの払拭ができない」が33.3%、「母集団形成が難しい」が11.6%という回答となった。

他にも「募集広告を出しても人が来ないので広告費が嵩む」や「若い世代は長期的に勤めてくれない」などの課題も

Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q3.Q2で回答した以外に、自社のドライバー採用における課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=66)と質問したところ、「募集広告を出しても人が来ないので広告費が嵩む」や「若い世代は長期的に勤めてくれない」など49の回答を得ることができたとのことだ。

<自由回答・一部抜粋>
・55歳:募集広告を出しても人が来ないので広告費が嵩む。
・43歳:若い世代は長期的に勤めてくれない。
・47歳:そもそも応募がない。
・58歳:業界の将来性が不透明。
・32歳:短期で辞める方が多い。また、二種免許取得の壁が高い。
・59歳:需要はあるが、人が集まらない。
・53歳:ドライバーとしての適性があるかどうか判断が難しい。
・63歳:他社と比較した優位性が伝わらない。

ドライバー不足に対する対策ができている企業はわずか21.8%

Q1で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した人に、「Q4.あなたは、自社のドライバー不足に対する対策ができていると思いますか。」(n=69)と質問したところ、「非常にそう思う」が4.4%、「ややそう思う」が17.4%という回答となった。

実施するドライバー不足の対策、「採用サイトの活用」や「給与・賞与制度の充実」がそれぞれ6割で最多

Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q5.自社で行っているドライバー不足の対策について教えてください。(複数回答)」(n=15)と質問したところ、「採用サイトの活用」が60.0%、「給与・賞与制度の充実」が60.0%、「労働時間の最適化」が53.3%という回答に。

他にも「応募者の要求を許容できる範囲での受け入れ」や「給与面の改善」などを実施する企業も

Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q6.Q5で回答した以外に、自社で行っているドライバー不足の対策があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=14)と質問したところ、「応募者の要求を許容できる範囲での受け入れ」や「給与面の改善」など11の回答を得ることができたという。

<自由回答・一部抜粋>
・55歳:応募者の要求を許容できる範囲での受け入れ。
・63歳:給与面の改善。
・56歳:お子様をはじめ、第三者の職場見学会実施パレット輸送の実施。

採用サイトの活用によって約半数が、「自社のドライバー採用における課題解決につなげたい」と回答

「Q7.あなたは、採用サイトの活用によって自社のドライバー採用における課題解決につなげたいと思いますか。」(n=103)と質問したところ、「非常にそう思う」が11.6%、「ややそう思う」が35.9%という回答となったとのことだ。

採用サイト活用に期待する理由、「応募ルートが増えるから」が59.2%で最多

Q7で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q8.採用サイトの活用によって自社のドライバー採用における課題解決につなげたいと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=49)と質問したところ、「応募ルートが増えるから」が59.2%、「人材を募集していることが明確に伝わるから」が38.8%、「応募がより簡単になるから」の回答が22.4%という結果に。

他にも「課題が見つからないお手上げ状態だから」などの理由も

Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q9.Q8で回答した以外に、採用サイトの活用によって自社のドライバー採用における課題解決につなげたいと思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=45)と質問したところ、「現状空いている穴を埋める必要があるため、募集ルートを増やしたい」や「課題が見つからないお手上げ状態だから」など24の回答を得ることができたという。

<自由回答・一部抜粋>
・57歳:現状空いている穴を埋める必要があるため、募集ルートを増やしたい。
・54歳:課題が見つからないお手上げ状態だから。
・39歳:性格によって会社に合う合わないがあるので見極めが大事だから。
・40歳:広く求人をアピールできるから。

まとめ

約7割の運送業経営者・役員が、自社における「ドライバー不足」を実感しており、自社のドライバー採用において、約6割が「応募者の高齢化」という課題を抱えている実態が明らかになった。

そこで、採用サイトの活用によって約半数が「自社のドライバー採用における課題解決につなげたい」と回答しており、現状空いている穴を埋める必要があるため募集ルートを増やしたいと、課題解決が急務であることも伺えたとのことだ。

2024年問題をはじめとした課題を抱える物流業界において、ますます人材不足が叫ばれると考えられ、現状においても採用業務の課題が深刻化している実態が伺えたという。募集をしても集まらないため広告費をかけるものの、結果的に人が集まらずコストだけかけ続ける実態もあることもわかった。

物流業界の抱える人材不足という課題を解決するためには、採用においてもマーケティング技術が必要になっているとのことだ。

調査概要
調査概要:運送業の採用課題に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年1月5日〜同年1月10日
有効回答:採用業務に携わる中小企業(従業員数50名/100名以下)の運送業経営者・役員103名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならないという。

<参考>
出展元:トルー
URL:https://toroo.jp/