品川区は、認知症になっても安心して住み続けられるまちづくりに取り組んでおり、認知症本人と家族の良好な関係維持に役立つプログラム「認知症ミーティングセンター」の運営支援を都内で初めて開始したことを発表した。
品川区は、引き続き安心して高齢期を送ることのできる協働社会の創造に向けて認知症施策の推進を図っていくとのことだ。
高齢化が進むことで認知症高齢者も増加することが見込まれている中、品川区は「認知症になってもその人らしく暮らし続けられる街づくり」に向けて、本人・家族支援に注力しているという。
さらに、認知症共生社会の実現に向けて、医療や介護サービスの拡充とともに、認知症本人や家族を中心とした情報の発信や社会参加の支援が求められている状況を受け、認知症の本人と家族を一体的に支援するプログラム「認知症ミーティングセンター」の運営支援を都内で初めて実施するという。
同取り組みは、今年度から国で制度化された「認知症の人と家族への一体的支援事業」をいち早く事業化したものとしている。
■「認知症ミーティングセンター」について
品川区ではこれまで認知症本人と家族の支援メニューとして、本人同士で語り合う「本人ミーティング」や家族介護者の情報交換としての「介護者の集い」を開催。
「認知症ミーティングセンター」はこれらを組み合わせたような形が特徴で、複数の認知症本人と家族が「出会い」、ともに「話し合い」それぞれの不安感や思いを共有したり、「活動」したりすることで、それぞれの肯定感を醸成することを狙いとしている。
認知症の診断をきっかけに家族関係の継続が困難になるケースがあるが、本人と家族が一緒に話し合い・活動することでお互いの思いを再確認し、理解を深めることで在宅生活の延伸につながる効果が期待されているとのことだ。
■品川区内の「認知症ミーティングセンター」
品川区では、現在2か所で「認知症ミーティングセンター」を運営。お気軽にご利用ください。
(1)「ミーティングセンターめだかの会」
場所:東五反田倶楽部(東五反田4-11-6)
(2)「ミーティングセンターaer(アエル)」
場所:新井湯(旗の台4-5-17)