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日本最大級のリユースデパート「KOMEHYO」を展開するコメ兵(以下、KOMEHYO)は、世代間での購買に関する意識差と実態を明らかにすることを目的に、全国の18歳から69歳の男女400名を対象に消費行動とリユース品への価値観に関する調査を行い、結果を公表した。
■コストパフォーマンスに関する意識
買い物をするときにコスパの良さを重視する人が約9割。どの世代も8割を超える中、最もコスパを意識しているのはしらけ世代。また、全世代で「コスパの良さ=価格の安さ」という認識が下がっている結果に。
買い物をするときに「コストパフォーマンスの良さ」を重視するか聞いたところ、「とても重視する/48.0%」「やや重視する/40.8%」となり、88.8%の人がコスパを重視した買い物を行っている結果となった。
世代別に見ると、最もコスパを重視しているのがしらけ世代、次いでバブル世代と、年齢が高いほどコスパを重視した買い物をしている傾向が見える。
また、「コスパの良さ」という言葉に対する認識としては、初めて聞いた当時は78.8%の人が価格の安いことを想起していたが、現在の認識としては58.5%まで下がっており、「コスパの良さ=価格の安さ」だけではなく、購入価格以外の価値基準も強くなっていることが窺えた。
続いて、買い物をするときに重視することを聞いたところ、上位3つは「品質の良さ(長く使えること)/72.5%」「価格の安さ/67.3%」「機能性/48.3%」という結果に。
ランキング内ではトレンドを重視している人よりもリセールバリュー(次に売ることができること)を重視している人が多く、コスパの良さを意識した買い物をしている人が多いことがわかる。
また、買い物をするときにリセールバリューを意識して商品を購入することが増えたように思うか聞いたところ、「とてもそう思う/7.3%」「ややそう思う/20.8%」となり、28.1%の人が増えたと回答。
世代では若さ、性別では男性の方がポイントの高い傾向にあり、Z世代の男性が最も高い結果となり、「とてもそう思う/17.5%」「ややそう思う/30.0%」で、約2人に1人がリセールバリューを意識して商品を購入することが増えたと回答した。
■リユース品購入に関する意識
リユース品購入経験は約3人に2人(66.0%)があり、氷河期世代が最も高い(71.3%)結果に。
リユース(中古)品を購入したことがあるか聞いたところ、66.0%の人があると回答し、約3人に2人がリユースの購入経験があることがわかった。また、世代別でみると氷河期世代が71.3%と最も高く、次いでミレニアル世代が67.5%となり、全世代で購入経験が6割を超える結果となっている。
リユース(中古)品を購入することへの抵抗感が以前と比べて薄くなったと思うか聞いたところ、「とてもそう思う/9.0%」「ややそう思う/34.5%」となり、43.5%の人が以前より抵抗感が薄れている結果に。
なお、世代別ではZ世代の2人に1人以上(51.3%)が薄れている一方、バブル世代は33.8%と世代間での差が見える。
■店舗とネットの買い物に関する意識
買い物をする際に、ネット上ではなく直接店舗で買いたいと思うものがある人が8割。Z世代が最も低く、約4人に1人(26.3%)が店舗で買いたいものがないと回答。
買い物をする際に、ネット上ではなく直接店舗で買いたいと思うものはあるか聞いたところ、あると回答した人が80.3%という結果となった。
世代別ではしらけ世代が86.3%で最もポイントが高く、Z世代が最も低くなっている。
店舗で買いたいものを「価格」と「商品のジャンル」のどちらで決めているか聞いたところ、「価格/9.0%」「どちらかというと価格/19.6%」「どちらかというと商品のジャンル/45.8%」「商品のジャンル/25.5%」と、全体では7割ほどが商品のジャンルで店舗での購入を決めていると回答した。
商品のジャンルを基準にする人にどのような商品であれば店舗で買いたいと思うか聞いたところ、「ブランド品」であれば店舗、「家電」であればネットで買う境界線が見えた。
世代別ではZ世代が最も店舗で買いたいジャンルが多く、世代間での差が見受けられる結果となった。
【調査概要】
調査名:消費行動とリユース品への価値観に関する調査
調査期間:2022年12月27日~2022年12月30日
調査方法:インターネット調査
調査機関:シグナルリサーチ
性別:男女
年齢:18~69歳(Z世代:18-26歳、ミレニアル世代:27-42歳、氷河期世代:43-51歳、バブル世代:52-57歳、しらけ世代:58-69歳)
地域:全国
その他:性世代均等割付
サンプル数:400ss
株式会社コメ兵ホールディングス調べ『消費行動とリユース品への価値観に関する調査』