一般社団法人関西イノベーションセンター、近畿日本ツーリスト、GATARIは、世界遺産・国宝 姫路城において、MR技術を活用した音声アトラクションの実証実験を実施すると発表した。
同施策では、GATARIが開発するMixed Reality（MR）プラットフォーム”Auris（オーリス）”を活用し、歴史的建造物を観光しながら、まるでゲームや映画の主人公になったような没入型の一人称音楽体験を企画し、実証。
Aurisは、空間のスキャンから空間編集（トリガーとアクションの配置）、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上でワンストップで実現可能な世界初のMRプラットフォーム。
同実証は、MR技術を活用した音声アトラクションの実装に向け、技術面・運用面の検証を行う事を目的としており、実証を通じて届いたフィードバックを基に、より良いコンテンツの制作を進めていくとのことだ。
2018年から姫路城の運営管理業務を受託する近畿日本ツーリストは協業を通じ、GATARIのMR技術や体験設計を現地の貴重な文化遺産と掛け合わせることで、その賑わいの呼び戻しと更なる体験価値向上に取組んでいくという。
また今年12月の姫路城世界遺産登録30周年に向け、Aurisを採用することで、XR技術が文化財保護とその魅力発信を両立させる観光DX施策の推進を加速させるとともに、歴史知識の有無に限らず、幅広い人々に歴史的建造物等への関心を持ってもらうことで、更なる魅力ある地域の賑わいや活性化を目指していくとしている。
■実証実験の内容
実施期間：
2023年1月21日、22日
実施場所：
姫路城天守閣（兵庫県姫路市本町68番地）
体験人数：
各日10名程度
実施対象：
・子連れ客（大人も一緒に体験可能）
・訪日観光客
体験料金：
無料
※別途入城料が必要。