キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営するライボは、733人の社会人男女を対象に「2023年今年のコロナ意識調査」を実施し、結果を公表した。
同調査は2023年のコロナに対する個人の意識や行動について、危機感、感染対策、マスク着用、感染報告、ワクチン接種、政府のコロナ対策への関心などさまざまな観点から、過去との比較を含めて今年の意識を調査した結果をまとめたものとなっている。
【今年のコロナ危機感】
2023年のコロナに対する危機感について聞くと、「とても危機感が弱い」10.4%、「危機感が弱い」23.3%、「やや危機感が弱い」45.0%を合算した78.7%が“危機感が弱い派”の回答をした。
コロナ禍に入った2020年と比較すると、「危機感が強い」の回答は44.8ポイント減少し、「危機感は弱い」の回答が22.2ポイント増加。さらに「危機感はほぼ無い」が14.2ポイント増加し、「危機感は全くない」が7.1ポイント増加する結果に。
【今年の感染対策意識】
2023年の感染対策意識については、「とても対策意識が弱い」5.0%、「対策意識が弱い」15.0%、「やや対策意識が弱い」44.2%を合算した64.2%が“対策意識が弱い派”となった。
今年実施する感染対策を具体的に聞くと、過半数を超えたのは76.9%の「手洗いうがい」のみで、次いで回答が多かったのは「隙間なくマスク着用」が49.4%、「こまめな換気」35.1%で上位3つの回答となっている。
【今年のマスク着用意識】
2023年のマスク着用意識については、「とても着用意識が弱い」6.7%、「着用意識が弱い」8.3%、「やや着用意識が弱い」26.2%を合算した41.2%が”着用意識弱い派”を回答。
“着用意識が強い派”は全体の58.8%で、その内訳は「とても着用意識が強い」が16.2%、「着用意識が強い」23.3%、「やや着用意識が強い」が19.3%の結果に。
また今年のマスク着用行動については「屋内外問わず着用する」が37.7%で最多回答になり、次いで「屋内のみ着用」が32.5%、「3密時のみ着用」が13.9%になり上位3つの回答となり、「基本的に着用しない」は最も回答が少ない5.4%となった。
【今年の感染報告意識】
コロナに感染した際の職場への報告意識について聞くと、「とても報告意識が弱い」3.8%と、「報告意識が弱い」12.5%、「やや報告意識が弱い」が25.4%を合算した41.7%が”報告意識が弱い派”の回答をした。
“報告意識が強い派”は全体の58.3%で、その内訳は「とても報告意識が強い」が18.8%、「報告意識が強い」24.2%、「やや報告意識が強い」が15.3%の結果に。
また2020年と比較すると「感染報告は極めて重要」が42.5ポイント減少し、「どちらかといえば必要」が19.7ポイント増加。”報告は不要派”の回答は11.7ポイント増加する結果となっている。
【今年のコロナ政策への関心度】
2023年のコロナ政策への関心度について聞くと、「とても関心が弱い」10.0%、「関心が弱い」18.3%、「やや感心が弱い」38.3%を合算した66.6%が”関心が弱い派”を回答する結果に。
また2020年と比較すると「非常に関心が高い」が44.8ポイント減少し、「どちらかといえば関心が高い」が21.8ポイント増加。”関心が低い派”の回答は全体で26.5ポイント増加する結果となった。
【今年のワクチン接種意識】
2023年のワクチン接種意識について聞くと、「とても接種意識が弱い」16.7%、「接種意識が弱い」14.6%、「やや接種意識が弱い」27.9%を合算した59.2%が”接種意識が弱い派”を回答をした。
これをワクチン接種回数別で見ていくと、接種回数が少ない回答者ほど今後の接種意識が弱い傾向が見られ、「接種回数1回」の回答者では”接種意識が弱い派”の回答が100%の結果に。逆に接種回数が5回以上の回答者では今後の”接種意識が強い派”の回答が100%となった。
【調査概要】
調査対象者:全国/男女/20~50代
調査条件:
●1年以内~10年以上勤務している社会人
●20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間:2022年12月8日~12月19日
有効回答数:733人
調査方法:インターネット調査
<参考>
ライボ『2023年 今年のコロナ意識調査』