大和ハウスグループのスポーツクラブNASは、小中学校等の水泳授業の受託事業を2023年夏より全国展開すると発表した。

現在使用されている日本の公立学校の校舎などの多くは、1970年代から1980年代に建設され、老朽化が課題となっているという。校内のプールも改修費や維持管理費などの見直しがされ、財政的な理由から学校での水泳授業の継続が難しくなっているとのことだ。

加えて、学校における水泳授業は、安全性の確保やプールの清掃・水質チェックなどが必要なため、教員の負担も大きくなっているという。

そのような中、同社では約50年にわたりキッズスイムスクールの会員を指導してきたスキルと人財を活用し、1970年代より保育園、幼稚園の水泳授業の受託事業を開始。2020年4月より一部のエリアで小中学校の受託事業も開始。

充実した設備と経験豊富なスタッフによる指導が、教員や児童・生徒、家族に好評であることを受け、2023年夏より全国の店舗で小中学校の受託事業を展開することとなったとしている。

水泳授業は学習指導要領および各教育委員会、各校の方針に基づき、事前に打ち合わせを行った上で授業内容を決定。同社のスポーツクラブ内の屋内プールを使用し、平均1回約1時間の授業を年に4回程度行っている。授業は「救急救命認定」および社内認定を受けたスタッフが教員とともに行うとのことだ。

今後も各自治体と連携し、小中学校だけでなく、保育園や幼稚園、民間学童へ安全な水泳授業の提供を行い、2021年度の契約件数146件を2026年度までに300件とする予定であるとしている。

■学校の水泳授業において受託実績がある店舗

■同社の水泳指導について
「生涯楽しむ水泳」と「自分の身は自分で守る」ことを基本姿勢に、「水の楽しさ(クロールや背泳ぎ等の泳法)」と海や池に落ちたときにどうすればよいか「怖さ(安全泳法)」を学ぶカリキュラム。能力に合わせてクラス分けされたグループレッスンや、浮き具などの各種補助具を用意し、安全・安心を最優先に行っているという。

■同社のプールについて
天候に左右されない屋内温水プールで、温度・湿度・水質チェックや、新型コロナウイルス感染症対策も施しているとのことだ。