日本郵便は、「空き家調査業務」を三重県玉城町から受託することを発表した。
日本全国の空き家数は年々増加しており、空き家が及ぼす防災、衛生、景観などの地域住民の生活環境への悪影響が全国的にも顕在化。
このような事態を受け、地方公共団体では「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、空き家などに関する対策を総合的かつ計画的に実施しているが、定期的な空き家の把握が困難といった課題を抱える地方公共団体も存在している。
日本郵便が受託する「空き家調査業務」は、地域に密着した郵便局ネットワークや配達ネットワークの強みを活かし、日々の業務などで配達地域内の状況に精通している郵便局社員(郵便集配業務を担当する社員)が、地方公共団体に代わって空き家の現状を確認することで、地域の社会課題解決に貢献することを目指すとしている。
なお同業務は、日本郵便としては初めての取り組みとなるとのことだ。
■取扱内容
(1)概要
三重県玉城町が独自に調査し判明した空き家について、郵便局社員(郵便集配業務を担当する社員)が、同町が示した調査項目を基に、タブレット端末を用いて現状を確認(システム入力、外観撮影)し、同町に報告。
(2)取扱郵便局
松阪郵便局玉城集配センター(住所:〒519-0499三重県度会郡玉城町佐田1002-45※玉城郵便局に併設)
(3)取扱開始日
2023年1月11日
※2023年3月15日まで調査の予定
日本郵便は、今後も、同業務を含めた地方公共団体からの事務受託などにより、市区町村との連携をさらに深めるとともに、郵便局ネットワークを維持・強化し、地域の人々に信頼される郵便局ならではのサービスを展開していくとのことだ。