保育士の年収、「400~500万円」はもらうべきという声多数 実際の年収は「約370万円」 保育求人ラボ調べ

ファミリ―サポート運営する「保育求人ラボ」は、公式Twitterにて日本全国の一般の方を対象に「保育士の年収はどれくらいべきか」についてアンケート調査を実施し、結果を公表した。

保育求人ラボ

■「保育士は年収400万~500万円もらうべき」33.2%が回答で1位

一般の人々を対象に、「保育求人ラボ」公式Twitterで「保育士の年収はどれくらいもらうべきか」についてアンケートを実施したところ、1番多くの回答を得たのが「400万円〜500万円」で、全体の33.2%が回答する結果となった。

また、2番目に「500万円〜」、次いで「300万円〜400万円」という結果に。

保育士の年収はどれくらいもらうべきか

■保育士の年収に対するアンケート回答者の意見

保育士の年収に対するアンケート回答者の意見は、年収アップを期待する意見が多く見受けられたという。中でも保育園の利用経験があり、保育士の仕事を間近で見ている人からは、保育士の将来を願う意見もあがったという。

また、元保育士や現役保育士からは、「仕事量と割に合わない」という意見が多く寄せられたとのことだ。

■実際の保育士の平均年収【公的調査データ】

厚生労働省の調査によると、一般の保育士の平均年収は369万7,000円と報告されており、以下は、年齢別にまとめた保育士の平均年収。

e-stat政府統計の総合窓口|「令和2年賃金構造基本統計調査」

新卒年齢である20〜24歳は、月収に換算すると平均で約21万円となり、そこから社会保険や年金を差し引くと手取りで約17〜18万円。また、基本的に年功序列である保育士の給与は25歳から上がり続け、役職に就くことが多い50〜54歳では平均年収がピークになることがわかる。

アンケート結果と比較してみると、1番多くの回答を得た『400万〜500万円』よりも、実際の保育士の平均年収は少ない傾向にあるということがわかった。

実際に400万円以上の年収の保育士の場合は、役職に就いていたり経験年数が長かったりと、保育士として長く働き続けているケースが多いという。

現場で活躍している一般の保育士の多くが20〜30代であることから、仕事の割に給与が安いと感じる声は依然として多いのが現状となっている。

■保育士の年収は数年で上がっている【公的調査データ】

保育士の年収は少ない、という意見もよく聞くが、実は保育士の年収はここ数年で増加傾向にある。

参照:e-stat政府統計の総合窓口

賞与においても、直近4年は70万円台に入っており、いずれも増加傾向。この背景には、保育士不足を食い止めるために国が取り組んでいる待遇改善があり、その兆しが見て取れる。

同社は、働く保育士と子供たちのために、今後もさらに保育士の待遇改善に力を注いで欲しいとしている。

【調査結果概要】
​調査方法:Twitterアンケート機能を用いた調査
調査対象:Twitterユーザー
調査期間:2022年11月9日~11月16日

<参考>
ファミリ―サポート『「保育士の年収はどれくらいべきか」アンケート調査

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