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デジタルマーケティング支援をしているニュートラルワークスは、TikTokを日常的に使用している男女395名を対象に、TikTokの利用に関する実態調査を行い、結果を公表した。
■1日の内、TikTokをどのくらいの時間使用しているか?
TikTokの時間使用は、全体の7割が30分以上毎日TikTokを視聴しているという結果となった。内、約半数が毎日30分程度という結果から、ゆっくり時間をとって見るというよりも、隙間時間などを使って気軽に視聴する目的で利用している人が多いことがうかがえる。
一方、1時間以上視聴している人も27.9%存在しており、隙間時間の積み重ねや興味のある動画を探さずとも視聴ができ、「気が付いたらつい夢中になっていた」というような、TikTokがユーザーを惹きつける特長が表れる結果に。
■TikTokでどのようなジャンルの動画を視聴しているか?
TikTokといえばダンス・音楽関連のイメージが強いが、やはり実際に視聴されているジャンルも「ダンス・音楽関連」が1位で52.7%という結果となった。
次いで「料理・グルメ」が48.4%と、この2つのジャンルが他を引き離して最も多く観られていることが判明。
■TikTokをきっかけに企業のサービスや商品に興味を持ったことがあるか?
「TikTokがきっかけで企業のサービスや商品に興味をもったことがある」と回答したのは42.5%となった。その理由として、TikTokは過去の操作履歴や視聴履歴を基に分析し、興味をもちそうなユーザーにおすすめ動画の提案を行っていることがポイントではないかと同社は考察している。
TikTokが提案するおすすめ動画から、今までの視聴カテゴリーを越えた別のジャンルの動画に自然と触れる機会ができるため、今まで検索すらしていなかったサービスや商品を目にし、新しい出会いや発見・興味に繋がっていく。
ターゲットをよく理解し、興味と合致したコンテンツが作成できれば、TikTokから潜在層の認知拡大や顧客獲得に繋げられる有効な手段だといえるとのことだ。
■前問で興味をもったことが「ある」と答えた人、TikTokをきっかけに実際に商品を購入したことがあるか?
前問で、TikTokをきっかけに企業のサービスや商品に興味をもったことが「ある」と答えた人の内、実際に商品を購入したことがあるのは41.6%と高い数値となった。
なお、2021年には日経トレンディ発表のヒット商品ベスト30の1位に「TikTok売れ」が選ばれている。
「TikTok売れ」とは、TikTok内で紹介された商品やコンテンツが爆発的な拡散を経てトレンド化しヒットすることを指した言葉で、お菓子や飲料など低単価の商品から、高級車や不動産までありとあらゆる商品の興味をもたせる場になっており、動画で消費を動かすことができるプラットフォームだと評価されている。
企業のTikTok活用は現在も徐々に広がりを見せているが、今後更に参入企業が増えていくことが予測されるとのことだ。
■TikTokをきっかけに商品を購入した理由
TikTokをきっかけに商品を購入したことがあるユーザーの購入理由として、1位は「動画を見て興味をもった」で42.9%という結果となった。
もともと商品やサービスに興味がない・もしくは知らなかったユーザーが、動画をきっかけに興味を持ち、購入にまで至っているケースが多いことがこの結果からうかがえる。
【調査概要】
調査対象:TikTokを日常的に使用しているユーザー
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年11月9日〜11月22日
サンプル数:395名
<参考>
ニュートラルワークス『TikTokの利用に関する実態調査』