味の素は、「睡眠と日中の活動、自分らしさに関する意識調査」を2022年10月に実施し、現代社会における睡眠による「日中のパフォーマンス」、「自分らしさ」への影響度について調べ、結果を公表した。

1.「日頃、ぐっすり眠れている」と実感している人の7割が日中のパフォーマンスの高さに“満足”と回答

「日頃、ぐっすり眠れている」ことを実感している人の70.7%が「自身の日中のパフォーマンスの高さ」に満足と回答したのに対し、「日中、ぐっすり眠れていない」と回答した人の中で、「自身の日中のパフォーマンスの高さ」に満足と回答したのは、わずか20.4%と50.3ポイント差という結果となった。

ぐっすり睡眠の実感が日中のパフォーマンスの高さに繋がる可能性があるとのことだ。

自身の日中のパフォーマンスの高さに満足しているか

2.ぐっすり睡眠実感者は非実感者よりも、自分らしい生き方ができている

「日頃、ぐっすり眠れている」と回答した人と「日頃、ぐっすり眠れていない」と回答した人、それぞれに“自分らしく生きることができていると思うか”を複数の設問で比較集計したところ、各項目で大きなポイント差を付けてぐっすり睡眠実感者がポジティブな回答を多する結果となった。

「気持ちに余裕が持てている」は、ぐっすり睡眠実感者68.9%、非実感者36.3%と32.6ポイント差。「明るく前向きな気持ちでいる」は、ぐっすり睡眠実感者72.9%、非実感者41.4%と31.5ポイント差。

「周囲の人にやさしく接することができている」は、ぐっすり睡眠実感者73.7%、非実感者51.2%と22.5ポイント差。「毎日の仕事や勉強に達成感を感じる」は、ぐっすり睡眠実感者58.4%、非実感者39.2%と19.2ポイント差。

「休日は、休日にこそやりたいことを一生懸命やっている」は、ぐっすり睡眠実感者65.6%、非実感者51.2%と14.4ポイント差。「将来のキャリアアップや、実現したい夢に向かって進んでいる」は、ぐっすり睡眠実感者47.7%、非実感者33.9%と13.8ポイント差という結果となっている。

どの程度「自分らしく生きることができている」と思うか

3.7割強が「睡眠時間を延ばすより、睡眠の質を改善したい」と回答。“睡眠の質”が重要視される時代に

「睡眠時間を延ばすより、睡眠の質を改善したい」と7割強(75.6%)が回答し、睡眠の質を重要視する人が多いことが判明。

「睡眠時間」と「睡眠の質」どちらを重視しているか

4.6割が日頃から「睡眠不足」を実感。20~40代の睡眠不足の原因・理由、1位は「なかなか寝付けない」

6割にあたる64.1%の人が、日頃から「睡眠不足」を感じると回答し、「睡眠不足」を感じていない人の方が少ないことがわかった。

日頃から「睡眠不足」を感じるか

また、睡眠不足になっている原因・理由について、20~40代は「なかなか寝付けない」、50~60代は「夜中にトイレに起きてしまう」が一番多くなっている。

次いで、20~30代は「趣味・娯楽活動に時間を費やしている」、「スマホの動画やゲームで暇つぶししているうちに夜更しになる」、40代は「考え事などをしてしまい眠れない」、50代は「なかなか寝付けない」、60代は「眠りが浅くて、物音で目が覚める」という結果となった。

睡眠不足になっている原因・理由

5.「日頃、ぐっすり眠れている」と回答した6割が睡眠の質を上げるための取り組み

「日頃、ぐっすり眠れている」と回答した63.2%が、「睡眠時間の確保」以外に睡眠の質を上げるための取り組みを実施していることがわかった。

その内容は、「お風呂にゆっくり浸かる」が32.0%と一番多く、次いで「普段の食事バランス・種類に気を付ける」が27.4%、「スポーツ(散歩やウォーキングも含む)をする」が19.0%の結果となった。

「睡眠時間の確保」以外に睡眠の質を上げるための取り組み

調査概要
名称:「睡眠と日中の活動、自分らしさに関する意識調査」
対象:全国の20代~60代の男女1,000名(20代、30代、40代、50代、60代の性、年代別に100名)
期間:2022年10月12日~13日
方法:インターネット調査

<参考>
味の素『睡眠と日中の活動、自分らしさに関する意識調査』