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FIFAの公式決済テクノロジーパートナーであるVisa(NYSE: V)は、FIFAワールドカップの開幕から12月2日までのグループステージ期間中の全公式会場におけるVisaカードの利用額のデータを公表。
これによると、カタール2022における消費支出(金額)は、FIFAワールドカップ2018の全期間中の支出総額に迫る勢い(89%)で、FIFAワールドカップ2014期間中の支出総額を現時点で上回っているという(192%)。また公式会場内での支払いの88%がタッチ決済となっていることも明らかになったとのことだ。
- 大会終了まであと2週間を残す現時点で、前回までの大会の支出総額をすでに上回る勢い
- FIFAワールドカップの公式会場内でのタッチ決済率は9割近くに
- マーケット別の試合中の利用額の上位は米国、メキシコ、サウジアラビア王国
- 日本の会場での支出総額は第7位
FIFAワールドカップのグループステージ期間中の公式会場における支出の主なポイント
11月20日の開幕から12月2日のグループステージの最終戦までの期間にFIFAワールドカップ公式会場で決済された消費支出総額の7割が、各国で発行されたVisaカードによるもので、米国が18%でトップとなり、以下メキシコが9%、サウジアラビア王国が8%。
日本は、会場での消費支出総額が7位(2.3%)にランクされている。
スタジアム内での支出
・トーナメントのグループステージ期間中の全試合で、スタジアム内での1回当たりの取引額は平均23米ドル。全試合の決済内容の内訳のトップ3は、商品が47%、飲食が36%、FIFAチケット関連が11%。
・タッチ決済の比率が最も高かった会場はアルジャヌーブスタジアム(91%)で、試合別ではポーランド対サウジアラビア戦(96%)。
・グループステージの決済取引件数が最多となったのはルサイルスタジアムで、カタール発行のVisaカードが22%、その他各国発行のVisaカードが78%。
・取引額の平均が最も高かった会場はスタジアム974(25米ドル)で、飲食関連が平均15米ドル、商品が平均80米ドル。
試合当たりの支出
・スタジアム内の決済取引高が最大となったのは11月30日のサウジアラビア対メキシコ戦で、これに続いたのが11月26日のアルゼンチン対メキシコ戦であったという。アルゼンチン対メキシコ戦において、メキシコのカード保有者の利用額はアルゼンチンのカード保有者の4倍近く(それぞれ29%、8%)となった。
・平均取引額が最大となった試合は11月29日の米国対イラン戦(29米ドル)で、飲食関連が平均14米ドル、商品が平均89米ドル。
・支出上位5試合
-サウジアラビア対メキシコ(第40戦、11月30日)総支出額の5.1%
-アルゼンチン対メキシコ(第24戦、11月26日)総支出額の4.7%
-カメルーン対ブラジル(第48戦、12月2日)総支出額の3.7%
-ポルトガル対ウルグアイ(第32戦、11月28日)総支出額の3.6%
-カタール対エクアドル(第1戦、11月20日)総支出額の3.6%
・日本の試合の中で、最も平均決済額が高かったのは、12月1日の日本対スペイン戦(25.8米ドル)で、飲食関連の購入で平均合計13.1米ドル、商品の購入で平均85.8米ドルとなっている。
VisaはFIFAワールドカップカタール2022においてカード決済が可能な全スタジアムにおける独占決済テクノロジーパートナー。
FIFA公式会場に設置された5,300台以上のタッチ決済端末で、Visaのクレジットカード、デビットカード、プリペイド式のVisaギフトカードによる決済が、カタール2022の全公式会場で利用できる。