KNT-CTホールディングスは、今年の年末年始における国内旅行動向をまとめ、結果を公表した。
10月から開始された「全国旅行支援」の追い風を受け、近畿日本ツーリストの12月の販売高は前年比約2倍、2019年並み、とコロナ禍以降、最高値を記録し、コロナ前の水準近くまで回復。
また、年末年始の予約件数に関しても、前年比2倍弱と堅調に推移しているのに加え、直前まで感染状況を見極め、間際で申し込みをする利用者も今後さらに増えると見込んでいるとのこだ。
■年末年始(12月23日~1月3日)の国内旅行動向
今回は、12月時点における年末年始(12月23日~1月3日)の県別予約者数ランキング。11月に同社が発表した秋冬の予約者数ランキングと同様、東京ディズニーリゾートへの観光客が多い千葉県が1位を獲得。
また、昨年18位だった東京が3位に急浮上しており、引き続き地方の観光客による東京・大阪といった大都市圏への旅行に集中する傾向がみられている。
ほかにも、冬の国内旅行の定番といったカニ・いくらといった冬の味覚はじめ、アクティビティを楽しめる北海道が、4位にランクイン。人気の初詣スポット「伊勢神宮」のある三重県は、関西・名古屋圏からの観光客が多く、5位にランクインしている。
そして、特に冬場に賑わうのが温泉地として、7位神奈川は箱根温泉、8位静岡は熱海温泉や伊東温泉など温泉スポットが数多くランクイン。
それぞれ東京、大阪など大都市から近いことで気軽に行けるため、予約が多く入っているとのことだ。
■ニーズ高まる「ひとり旅」人気コースランキング
コロナ禍以降、安心安全にひとりで気兼ねなく旅を楽しみたいと、ひそかにニーズが高まっているのが「ひとり旅」。
今年の年末年始「ひとり旅」人気コースで1位となったのは、「【女性限定ひとり旅】永平寺初詣と白川郷・飛騨高山 3日間」。
利用者はもちろん添乗員も含め全員が女性のひとりで、800年の歴史を持つ禅寺の名所「永平寺」を比較的人の少ない朝一番に初詣できるほか、一度は訪れたい「世界遺産・白川郷」や日本海の絶景「東尋坊」を観光でき、飛騨牛すき焼きやズワイガニ、加賀野菜や地元魚介を使用したフレンチコースなど豪華グルメも堪能できるコース。
また、初日の出をテーマにしたコースも人気で、2位は「琵琶湖初日の出クルーズ」、5位は「日本で一番早い!犬吠埼からの初日の出」がランクイン。
同社は来年以降も、気軽に参加できるひとり旅の高いニーズは定着するとみているとのことだ。
【調査概要】
調査日:2022年12月1日
調査対象:近畿日本ツーリストにて2022年12月23日~2023年1月3日の旅行申込み者
<参考>
近畿日本ツーリスト『年末年始・県別予約者数ランキング』