間伐材を原料にした天然素材の製品を企画・販売するMt.Blueが、令和4年12月2日「MOKU-NUNOマスク」の販売を開始したと発表した。
【脱プラ加速!一般消費者へも呼びかけ】
コロナ禍になって以降、多くの自治体がポイ捨て禁止を呼びかけているほど、使い捨てマスクのポイ捨てが急増している。令和3年の家庭用不織布マスクの国内出荷量は49億枚にのぼるが、実は、素材にポリエステル、ポリエチレンなどが使われているプラスチック製品であるという。
不織布マスクをポイ捨てすると、ペットボトルやレジ袋と同じようにマイクロプラスチックごみになるという。海中で残留性有機汚染物質(POPs)が吸着し、海洋生物が誤食することで、生態系への影響があるほか、人体に入ると有害な影響を及ぼしかねないと懸念されているとのことだ。
令和4年4月にプラスチック資源循環法が施行され、各企業は脱プラへ向けた取組みを加速。環境省では、一般消費者へも「プラスチック・スマート」の取組みを呼び掛け。
【森から生まれた天然素材のマスク】
同社では、間伐材を原材料にした天然素材100%の布(木布)で作った「MOKU-NUNOマスク」を販売開始。木布は、令和4年度環境大臣賞を受賞した株式会社和紙の布(大阪府)が開発したという。プラスチックゴミにならない、サスティナブルな素材として期待されているとのことだ。
マスク本体に使用する木糸は、国産間伐材(針葉樹)を使用した和紙100%の生分解性繊維で土に還るという。抗菌活性値は非常に高い値(5.9)で、効果があるとされる値(2.0以上)の約3倍の抗菌力が測定されたという。さらに、10回洗濯した後でも3.6と強い抗菌効果が持続するとのことだ。
呼吸がしやすくて蒸れにくいMOKU-NUNOマスクは、なめらかな肌触りで敏感肌にも安心。飛沫を防ぐだけでなく、ほのかな木の香りがするので、リラックスできて付け心地が良いと評判であるという。「さりげなくカッコいい」をコンセプトにしたシンプルなデザインで、鼻や顎のラインにもジャストフィットするスタイリッシュなマスクとなっている。
令和4年1月にクラウドファンディング(Kickstarter)を実施したところ、世界7ヵ国56人から支援を受け目標額の113.8%を達成し、その後試行錯誤を重ねようやく完成したとのことだ。
【時と場所に合わせてサスティナブルな日常へ】
利用者は「着け心地が良いし、地球や森の生き物たちを応援していると思うと、なんだか誇らしくて、嬉しくなる!」と、サスティナブルな生活を求める人のほか、「教室ではマスクは必須。このマスクは呼吸が楽だから、4時間続けての授業もつけていられました。」「エステサロンの施術中は呼吸が大事です。呼吸が楽で助かっています。」など、場面に合わせて使いたいという声が寄せられているという。
森林は、CO2の吸収などの地球環境保全機能だけでなく、生物多様性の保全、快適環境の形成など多面的な機能を持っており、森林破壊は地球規模の問題になっているという。
日本では材木を輸入に頼っており、資源として利用できる木が放置されて森が荒廃しているが、木布製品を普及させることで、森林の整備・保全につながるという。
《MOKU-NUNOマスク 商品概要》
販売ページ: https://tsuku2.jp/Mt-Blue
商品名 : Kumiko Design’s MOKU-NUNO mask for YOGA
価格 : 1枚 4,983円(税込)、2枚セット 8,360円(税込)
サイズ : M/L
カラー : アイボリー/ブラウン
送料 : 全国一律370円(税込)
素材 : 分類外繊維100%(木糸50%、マニラ麻50%)
※マスク使用による感染に対する保護は完璧ではない。