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Appleは世界中のApple Storeで、新しいプログラミングセッション「コーディングラボ – 子ども向け:コーディングで初めてのアプリをつくろう」を開始すると発表した。
この新しい体験は、10歳以上の参加者のために、楽しくフレンドリーな場でアプリ開発を検討するインスピレーションとなるようにデザインされているという。生徒や家族、教育者が、発展を続けるコンピュータサイエンスの分野に第一歩を踏み出すために役立つ、最新のAppleのリソースライブラリ。
新しいセッションは12月5日よりToday at Appleプログラムの一環として開始。Today at Appleプログラムは毎日開催される無料の店舗内セッションで、ユーザーがクリエイティビティを発揮したりデバイスを最大限に活用できるようサポート。
家族やグループを含め、誰でもapple.co/coding-sessions_JPから参加登録できる。
Today at Appleでプログラミング
このラボでは、AppleのCreative Proが、iPadとSwift Playgroundsを使ったインタラクティブなアクティビティで、プログラマーを目指す子どもたちとその保護者を手伝うという。
Swift Playgroundsは、初めて書く1行目のコードから初めてのアプリ制作まで学べる、Appleの楽しくて使いやすいアプリケーション。参加者は「プロフィール」のプレイグラウンドで作業しながら、SwiftUIとリアルタイムで動く新しいアプリケーションプレビューを使って、楽しいフォント、背景色、ミー文字などでカスタマイズしながら自分のアプリケーションに命を吹き込んでいくとのことだ。
この新しいラボは今後、Appleの定期的なToday at Appleプログラムの一部になり、子どもたちや家族が参加しやすい日時にセッションを開催していくという。また、ユーザーは、Today at Appleの別のセッション「コーディングスキル:Swift Playgroundsではじめよう」に参加登録することもできる。
同セッションでは、インタラクティブなゲームを通じてプログラミング言語であるSwiftと基本的な概念を紹介し、参加者はコマンド、関数、ループといったプログラミングの基礎を探索することができるとのことだ。
経験レベルを問わず、誰でもapple.com/jp/todayにアクセスし、近くのApple Storeで予定されているToday at Appleセッションに申し込むことができるほか、自分のグループ、組織、クラスの都合のよい日時に特別レッスンを設定することも可能。Today at Appleセッションは無料で開催され、すべてのアクティビティでApple提供のデバイスを使用。
学習者と教育者のためのリソース
店舗でのToday at Appleセッションは、Appleがあらゆる年齢の学習者向けに提供している多くの無料リソースの一つ。生徒たちにSwiftでのアプリ開発に触れさせたいと考える教育者向けに、AppleはSwift Playgroundsでのアプリ制作に対応したガイドを作成。
Apple Education Communityから入手できる「自己紹介アプリケーションを作ろう 教師用ガイド」では、「プロフィール」のプレイグラウンドを使った初心者向けプロジェクトを扱うという。
生徒たちはサンプルプロジェクトを カスタマイズして、自分や家族にまつわる習わしや出身地などを紹介するアプリケーションを作成。このガイドは、様々な科目の授業に取り入れることも、学校のプログラミングクラブで使用することもできるとのことだ。
iPadやMacでSwiftとXcodeについてもっと学びたい学習者にはEveryone Can CodeとDevelop in Swiftに関するリソースが用意されているという。
また、教師用ガイドは、小学校から高等教育機関までの教師が、授業にコンピュータサイエンスを取り入れるための基本的な知識を身につけるのに役立つとしている。
次世代のためのキャリア
Appleのプログラミングリソースは、必要不可欠なスキルの指導とあわせて、需要が高いコンピュータサイエンスのキャリアに向けて学習者を備えるようにデザインされている。
iOSアプリケーション経済は経済的成長と機会の原動力としての実績を上げ続けており、2021年に米国内で220万人以上の雇用を支えたことが今年の独立分析で示された。これには、アプリ起業家に加え、ソフトウェア開発、プロジェクト管理、設計などに携わるチームの職業が含まれるという。
起業家、デベロッパ、設計者を目指す人たちは、Apple Developer Academyでスキルとビジネスを高めることもできる。このアカデミーは、2013年にブラジルで設立されたのを皮切りに、現在、デトロイト(米国)、ナポリ(イタリア)、ポハン(韓国)など世界の17拠点で事業を行っているとのことだ。何千人もの参加者が技術的基礎と専門的な中核能力を身につけて卒業し、好調なアプリケーション経済で就職したり、自分の事業を始めたりしているという。