Hondaは、全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360(ホンダ センシング サンロクマル)」と、Honda SENSINGのフラッグシップである「Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)」の次世代技術を公開した。
Hondaは、道を使う誰もが事故に遭わない社会の実現を目指し「Safety for Everyone」のスローガンのもと、ハード・ソフトの両面で安全技術の研究開発に取り組んでいる。
現在量産車で展開をしている安全運転支援システムHonda SENSINGは、日米で99%、グローバルで86%の新車に搭載され、累計販売台数は1,400万台に上るという(2022年9月現在 Honda調べ)。
また、2021年には、自動運転レベル3に適合するトラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)を搭載したHonda SENSING Eliteを発売。
さらに、この技術の研究開発で培われた知見を生かし、2022年には車両周辺の死角をカバーし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷軽減をサポートする全方位安全運転支援システムHonda SENSING 360を、中国から展開を開始するなど、機能を進化させ続けてきたとのことだ。
今回発表した技術は、Honda SENSING 360の次世代技術として、ドライバー異常や周辺環境を検知し事故を未然に防ぐことで、ドライバー運転負荷をさらに軽減する新機能を提供するもので、2024年以降、従来のHonda SENSING 360に追加され、順次グローバルでの適用を始めるという。
また、Honda SENSING Eliteの次世代技術として、Honda独自のAI技術を活用した認知・理解技術により、従来の高速道路に加え一般道路も含めた自宅から目的地までシームレスな移動を支援する機能を新開発。
今後については、2030年までに全世界において二輪検知機能付Honda SENSINGの四輪車全機種への適用を目指すとし、また、先進国にてHonda SENSING 360を2030年までに四輪車全機種へ適用し、さらに機能の進化を続けることで、2030年に全世界で、Hondaの二輪車、四輪車が関与する交通事故死者半減を目指すとのことだ。
Hondaは 2050 年に全世界でHondaの二輪車、四輪車が関与する交通事故の死者をゼロにすることを目指しているという。これからも、二輪車と四輪車を手掛けるHondaならではの強みを安全技術の研究開発に生かし、“事故に遭わない社会”の実現をリードするため、真摯に取り組んでいくとしている。