アート集団チームラボは、広島県福山市の福山城にて、福山城400年博-FUKUYAMA CASTLE EXPO 2022- RCC開局70年「チームラボ 福山城 光の祭」を、12月2日から期間限定で開催することを発表した。
今年、築城400年を迎えた福山城の石垣や伏見櫓、本丸などを、人々の存在、そして自然のふるまいによって変化する光のアート空間に変える展覧会で、会期は2023年1月29日までとのことだ。
福山城は、2022年8月、天守には全国唯一といわれる北側鉄板張りが復元されている。
展覧会では、この天守が夜の闇に浮かび上がり、天守の周りを歩くと、自分の歩く速度やペースによって、音楽体験が変化していくという。
現在もほぼ当時のまま存在している福山城の石垣には、誕生と死滅を繰り返し続ける花々によって形作られた動物たちが描かれる。人々が花々に触れると、花々は散っていき、触れ続けて動物の花々が散りすぎると、その動物は死んで消えてしまう。
本丸・二之丸・三之丸の三段の石垣で構成された福山城は、江戸時代の軍学では「一二三(ひふみ)段」と呼ばれ、最も望ましい城の形態とされていたという。
旧天守に使われていた礎石には、光のovoid(卵形体)が立ち続ける。
それぞれ自律しているovoidは、人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。そして、その周辺のovoidも次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していくとのことだ。
来場者が紙に描いた武将たちが目の前の巨大な草原で動き出す「お絵かき武将」では、福山にゆかりのある歴史上の武将たちを描くことがでるという。
福山藩の初代藩主で福山城を築いた水野勝成を始め、勝成が15年間の放浪中に仕えた織田信長、豊臣秀吉、黒田長政、勝成と従兄弟にあたる徳川家康、福山藩の藩校の誠之館を設立した阿部正弘など、福山城に関する理解が深まる有名武将たちが登場します。武将たちに触ると、その人物の名言が吹き出しで出現。
さらに、「お絵かきファクトリー」では、自分の描いた武将を缶バッジにして、持ち帰ることも可能。
他にも、福山城の空間をそのまま使った作品群を複数展示されるとのことだ。
■福山城400年博-FUKUYAMA CASTLE EXPO 2022-RCC開局70年「チームラボ 福山城 光の祭」
開催期間:
2022年12月2日~2023年1月29日
開催時間:
17:30~21:30(最終入場21:00)
チケット料金:
●大人(高校生以上)1,500円
●子ども(小学生、中学生)600円
●未就学児無料
※障がい者手帳のある人は、本人のみ無料(チケットの購入不要)。付き添い人はチケットが必要となる。