楽天インサイトは、「美容に関する調査」をインターネットで実施。今回の調査は、2022年10月26日と10月27日の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1,000人を対象に実施。
同調査では、フェイスケア、メイクアップ、ヘアケアにかける費用や情報収集方法に加え、ムダ毛処理・脱毛についても調査したとのことだ。
調査結果概要
■男性20代でメイクアップに「興味がある」と回答した人は22.4%
「メイクアップ用品」に興味があるかを聞いたところ、男性20代の「興味がある」計(「とても興味がある」、「まあ興味がある」の合計)は22.4%と、男性のその他年代(30代:7.6%、40代:7.6%、50代:3.6%、60代:7.2%)と比較しても10ポイント以上高かった。
また、「フェイスケア用品(髭剃りやシェービング用品を除く)」「メイクアップ用品」に「とても興味がある」と答えた女性40代(「フェイスケア用品」:38.3%、「メイクアップ用品」:32.2%)は、女性50代(「フェイスケア用品」:15.3%、「メイクアップ用品」:11.7%)より20ポイント以上高い結果となった。
■「メイクアップ用品」「ヘアケア用品」に1カ月にかける金額は、男性が女性より高い結果に
「フェイスケア用品(髭剃りやシェービング用品を除く)」「メイクアップ用品」「ヘアケア用品(シャンプーやリンスを除く)」の1カ月あたりの平均購入金額を聞いたところ、「フェイスケア用品」が3,335円でトップとなり、次いで「メイクアップ用品」(3,141円)、「ヘアケア用品」(2,379円)に。
性別で比較すると、「フェイスケア用品」の平均購入金額は、女性が男性より2,000円以上高かった(男性:2,127円、女性:4,136円)。
一方で、「メイクアップ用品」では、「購入する」と回答した男性は全体の約15%と少ないが、平均購入金額は男性が女性より600円高かった(男性:3,650円、女性:3,050円)。また、「ヘアケア用品」も同様に、男性が女性より約400円(男性:2,625円、女性:2,254円)高い結果となった。
■「フェイスケア用品」「メイクアップ用品」「ヘアケア用品」の購入場所は、いずれも「ドラッグストア」がトップで、「インターネット通販サイト」が続く結果に
「フェイスケア用品(髭剃りやシェービング用品を除く)」「メイクアップ用品」「ヘアケア用品(シャンプーやリンスを除く)」の購入場所を聞いたところ、いずれも「ドラッグストア」がトップ(「フェイスケア用品」:56.4%、「メイクアップ用品」:65.0%、「ヘアケア用品」:61.1%)となり、「インターネット通販サイト」(「フェイスケア用品」:36.5%、「メイクアップ用品」:35.8%、「ヘアケア用品」:30.6%)が続いた。
また、「メイクアップ用品」を「百貨店・デパート」(13.1%)、「バラエティショップ」(14.3%)で購入すると回答した人の割合は、「フェイスケア用品」(「百貨店・デパート」:7.2%、「バラエティショップ」:8.1%)、「ヘアケア用品」(「百貨店・デパート」:4.9%、「バラエティショップ」:5.9%)と比較して、いずれよりも5ポイント以上高い結果に。
■「フェイスケア」を行う理由は、女性は「同性からの印象を重視する」一方で、男性は「異性からの印象を重視する」
「フェイスケア(髭剃りやシェービングを除く)」を行う理由を性別でみると、女性では20代を除く全年代で「同性から良い印象を持たれたいから」(30代:12.3%、40代:6.3%、50代:6.0%、60代:9.8%)と回答した割合が「異性から良い印象を持たれたいから」(30代:9.9%、40代:4.5%、50代:2.0%、60代:2.2%)と回答した割合と比較して高く、同性からの印象が重視される傾向がみられたという。
一方で、男性では60代を除く全年代で、「異性から良い印象を持たれたいから」(20代:16.9%、30代:20.0%、40代:17.6%、50代:6.0%)と回答した割合が「同性から良い印象を持たれたいから」(20代:7.7%、30代:13.3%、40代6.8%、50代:3.0%)と回答した割合と比較して高く、異性からの印象が重視される結果となった。
また、「メイクアップ」を行う理由を女性の年代別にみると、20代は「自分に自信が持てるから」(38.2%)、30代は「自分の気分を上げられるから」(48.8%)、40代は「肌をきれいに見せたいから」(49.5%)がその他年代と比較して最も多く、年代ごとに違いがみられたとのことだ。
■「フェイスケア」「メイクアップ」「ヘアケア」の情報収集元は、「インターネット検索」がトップ。「Instagram」「YouTube」が続く
美容関連の情報収集元を聞いたところ、「インターネット検索」が「フェイスケア(髭剃りやシェービングを除く)」(33.3%)、「メイクアップ」(29.9%)、「ヘアケア(シャンプーやリンスを除く)」(28.5%)でいずれもトップに。
「メイクアップ」について「Instagram」と回答した人の割合(25.0%)は、「フェイスケア」(20.0%)、「ヘアケア」(17.5%)と比較して5ポイント以上高かった。また、「メイクアップ」について「YouTube」と回答した人の割合(19.3%)は、「ヘアケア」(12.9%)より5ポイント以上高い結果となった。
■現在「ムダ毛処理・脱毛を行っている」人は、男女共通で20代がトップ。男性は年代が上がるにつれて実施率が下がる傾向に
「ムダ毛処理・脱毛(自己処理やサロン通いなど、すべての方法が対象)」の実施有無を聞いたところ、「現在、ムダ毛処理・脱毛を行っている」と回答した人は42.1%(男性:24.0%、女性:60.5%)。
性年代別でみると、男女ともに20代(男性:51.8%、女性:82.5%)が全年代の中で最も多く、女性30代(64.0%)と女性40代(71.3%)を除き、年代が上がるにつれて実施率が下がる傾向がみられた。
■ムダ毛処理・脱毛を行っている理由は「自己処理が面倒だから」。性別・年代によって行う理由は異なる傾向
「ムダ毛処理・脱毛(自己処理やサロン通いなど、すべての方法が対象)」を行っている人に実施する主な理由を聞いたところ、「自己処理が面倒だから」(24.5%)がトップとなった。サロン通いなど自己処理を行わない人からの回答が集まったとみられる。
性年代別でみると、女性20代・30代で「自己処理が面倒だから」が全体より5ポイント以上高かった(20代:31.8%、30代:38.6%)。また、女性20代では「友人・知人に勧められたから」(9.1%)、女性40代では「毛深いことがコンプレックスだったから」(29.3%)も全体より5ポイント以上高い結果となった。
一方、男性20代では、「異性に良くみられたいから」(13.6%)、「コロナ禍で自分に費やす時間が増えたから」(9.1%)が全体より5ポイント以上高く、性別や年代によって理由に違いがみられた。
【調査概要】
調査エリア : 全国
調査対象者 : 20歳~69歳 男女
回収サンプルサイズ: 1,000サンプルサイズ
調査期間 : 2022年10月26日から10月27日
調査実施機関 : 楽天インサイト