リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」は、国内宿泊旅行マーケット全体の活性化への貢献を目的に、旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取して広く公開する「国内宿泊旅行ニーズ調査」を2020年3月より継続して実施しており、調査内容とともに最新の結果を公表した。

■新型コロナウイルス感染症の感染拡大から現在(2022年11月初旬)までの国内宿泊旅行意欲の推移

新型コロナウイルス感染症の影響下の国内宿泊旅行に関する旅行意欲について、時期ごとの変化を分析。

今回の調査では「旅行に行きたいが様子をみている層」「予定をしており、気を付けながら行く層」「予定をしており、気にせず行く層」を合計した「旅行意欲ありの層」(赤い折れ線)は前回調査(2022年9月)から0.7ポイント増加して64.8%となった。

「予定をしており、気を付けながら行く層」「予定をしており、気にせず行く層」の合計である実際に旅行を予定している人の割合は、前回調査から4.9ポイント増加して2020年3月の調査開始以来最高の33.6%という結果に。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大から現在(2022年11月初旬)までの国内宿泊旅行意欲の推移

■2022年~2023年冬の国内宿泊旅行の旅行意欲について

全体の34.9%の人が冬(年末年始を除く)の国内宿泊旅行への意欲あり

今冬(年末年始を除く)の国内宿泊旅行について「旅行に行く予定である」と回答した人は全体の15.8%で、「まだ予定はないが、旅行に行きたい」と回答した人は19.1%。これらを合計した旅行に前向きな人(予定・希望者)は全体の34.9%という結果となった。

また、年末年始に関しては、旅行に前向きな人は21.1%となっている。

2022年~2023年冬の国内宿泊旅行の旅行意欲について

■2022年~2023年冬の国内宿泊旅行の行き先について

遠方への旅行が約半数を占める

今冬の旅行目的地について「隣接都道府県よりも遠くの旅行でおおよそ300km圏内への旅行」と「隣接都道府県よりも遠くの旅行でおおよそ300kmよりも遠くへの旅行」の合計は、年末年始を除く時期で51.2%であり、年末年始は46.0%となった。

約半数の人は遠方への旅行を希望していることがわかる結果に。

2022年~2023年冬の国内宿泊旅行の行き先について

■調査概要
調査目的:
旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取し、地域および宿泊施設を主とした具体的施策に役立て、旅行マーケットの拡大に貢献する。
調査対象者:
マクロミル会員モニター全国の20歳~79歳1,652人
性別および年代(20・30代/40・50代/60・70代)による均等割付を実施
調査時期:
第16回:2022年11月1日~2022年11月2日

<参考>
じゃらんリサーチセンター『2022年11月時点(第16回)国内宿泊旅行ニーズ調査