ファミリーマートは、バッテリー交換式小型EVトラックの店舗配送における配送実証を、11月から埼玉県三郷市にあるファミリーマート三郷中央定温センターを拠点としたエリアで開始すると発表した。
同社は、商品の店舗配送におけるトラックから排出されるCO2を、2030年に2017年度比30%削減を目標に掲げ、さまざまな施策を進めている。
EVトラックは通常、バッテリーの充電に一定の時間を要するが、同EVトラックはバッテリーパックの交換が約3分で可能となるため、今後の商用車におけるEVトラックの普及促進に大きく貢献することが期待されているという。
また同EVトラックの導入により、軽油使用の内燃車と比較して、トラック1台あたり年間約6.1トンのCO2削減効果が見込まれるとのことだ。
同配送実証は、ファミリーマート三郷中央定温センターを拠点とした、埼玉県三郷市と八潮市を中心とするファミリーマートの延べ約80店舗に向けた、1日3便の店舗配送コースにて実施。
また、バッテリーパック交換ステーションを設置し、同EVトラックのバッテリーパック交換作業を行うという。
バッテリー交換式小型EVトラックの利便性や実用性などを検証し、今後の導入拡大について検討するほか、バッテリー交換ステーションの屋根上に太陽光パネルを設置し、再生エネルギーとの連携についても検証するとのことだ。
なお、同配送実証は、伊藤忠商事を代表企業として環境省に採択された「令和3年度バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に基づき実施されるもので、同社は、同プロジェクトに実証事業のフィールド提供企業として参加。
▼同配送実証期間:
2022年11月から2025年3月末まで(予定)