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AMPは、読者に対して、SDGs3「すべての人に健康と福祉を」に関する調査をアンケート形式にて実施した。
調査結果は以下の通り。
■予防可能な病気で亡くなってしまう子どもや赤ちゃんの人数は約530万人
世界では、未だ5歳の誕生日を迎えられず、予防可能な病気で亡くなってしまう子どもや赤ちゃんの人数は約530万人に上ると言われている。
この状況を知っているか、認知度を調査したところ、「知っている」が11.0%、「なんとなく知っている」が48.9%という結果となった。
約6割が認知している結果となったものの、ほとんどが具体的な人数までは知らないことや「知らない」も40.1%にのぼることから、実状への関心はあまり強くないことがうかがえる。
■SDGs3「すべての人に健康と福祉を」において、優先的に解決すべき世界の課題
SDGs3「すべての人に健康と福祉を」において、AMP読者に対し「優先的に解決すべき世界の課題」を調査。その結果、優先すべき課題は「貧困により医療サービスが受けられないこと」が49.1%で最多となった。
次いで「国や地域での医療機関や設備、技術の偏り」が24.4%、「感染症・伝染病など、予防や治療可能な病への対応」が20.7%と続き、「妊娠や出産の際の合併症による妊産婦の死亡率は」は5.7%という結果となっている。
■日本の現状の課題
SDGs3「すべての人に健康と福祉を」における日本での現状の課題として挙げられる項目の中で、AMP読者が気になるものを調査したところ、最も注目が高かったのは「出産・子育てのしにくさ」となった。次いで「自殺率が高いこと」が20.9%、「介護難民の発生」が17.4%と続く。
■現在の日本の福祉制度で満足できているもの、十分だと思う制度
また、現在の日本の福祉制度で、満足と感じるものや十分だと思う制度については、半数以上が「どれも不十分」と回答している。
制度の項目の中では「高齢者福祉」が25.6%で最も高くなったものの、「保育・児童福祉」、「障害者福祉」、「母子・父子福祉」においては、どの項目も十分だと感じている人が10%未満であることから、福祉制度自体の全体的な見直しが必要だと考えられる。
■SDGs3「すべての人に健康と福祉を」目標達成において必要なこと
最後に、日本でのSDGs3の目標達成において、優先的に改善してほしいことは何かを調査したところ、半数以上の53.9%が「少子高齢化問題改善に向けた、子育て世代への友好的な支援」と回答した。
「日本の現状の課題」調査でも「出産・子育てのしにくさ」が最も気になる項目として上がっていたことから、少子高齢化が大きな問題となっている日本では、子育て世代のニーズと実際の制度や支援のズレは解消すべき問題だろう。
【調査概要】
調査内容SDGs3「すべての人に健康と福祉を」における意識調査
調査期間:2022年10月11日~11月11日
調査対象:AMP読者