朝日新聞社は、独自開発の先端技術を用いたAPIを気軽に試すことのできるWebサイト「朝日新聞Playground」を公開したと発表した。
現在、自動要約生成 API「TSUNA®」と校正支援API 「TyE」の2つのデモを試すことができる。
「TSUNA®」は、入力された文章の要約文や見出しを自動で生成するAPI。見出しの長さや見出しに含めたい語句の指定が可能で、与えられた入力に対して複数の異なる見出しを生成することができる。
朝日新聞社が保有している30年分以上に及ぶ記事を、効率よく処理させるためにフィルタリングした上で、ディープラーニングの機構を用いて学習したという。同技術の一部は、現在特許を出願中とのことだ。
「TSUNA®」は2019年に公開され、朝日新聞社内では広く業務に活用されている他、社外での活用も広がっているという。
「TyE」は、入力された文章中の誤りが含まれていそうな部分を検知することで、校正を支援するAPI。挿入・削除・置換の3つの修正方針と、検知の自信度合いを同時に提示することで、本文中の直すべき箇所が根拠とともにわかるのが特徴。
朝日新聞社が保有している記事の編集履歴から生まれる誤り訂正データを人手で厳選した上で、人工知能に学習させているとのことだ。
「TyE」は2022年6月の公開直後から社内外での利用が広がっているが、今回デモを公開し、評価されやすくしたという。
朝日新聞Playgroundでは、今後もあたらしい技術やアイデアをデモンストレーションの形で随時公開していく予定であるとしている。