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JALグループは、豊かな地球を次世代に引き継ぐために、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指すなど、すべてのフライトをサステナブルなものとし、空の旅を誇らしい価値に変えていくための取り組みの一環として、SDGs達成に向けさまざまな機内食の取り組みを更に拡大していくことを発表した。
1.「JAL Ethical Choice Meal Skip Option」の国際線全クラス・全路線への展開
2020年11月にバンコク線で開始されて以来、東南アジア・東アジア路線を中心に展開していた、機内食が不要な利用者が事前にキャンセルを申込むことのできる「JAL Ethical Choice Meal Skip Option」を、2022年12月より国際線全路線に展開。
機内でゆっくりと休みいただきながら食品廃棄削減にもつながるサービスとなっており、同サービスは、JALが参画している、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalが取り組む日本初の社会貢献プログラム「TABLE FOR TWOプログラム」(以下、TFTプログラム)の対象メニューとして設定されているという。
キャンセルされた機内食1食ごとに、JALからTFT事務局に一定額が寄付され、その寄付金は、飢えに苦しむ開発途上国の子どもたちのための学校給食事業に充てられるとし、JALは食品廃棄削減と開発途上国の飢餓の解消、誰もが質の高い教育を受けられる環境のサポートを目指していくとのことだ。
2.ビジネスクラスの機内食の事前予約で、新メニュ―の追加とエクスプレスミールの提供を開始
利用者の要望に応じた食事を用意する事前予約に、2022年10月より対象メニューを追加。日本発対象路線では、これまでの和食と洋食(ビーフ)に加えて、新たにシーフードなどを提供する洋食メニューを追加し、3か月に1度更新しながら提供するという。
また、食後の時間をより自由に過ごすことができるよう、ワントレーで手早く美味しく楽しむ「事前予約専用エクスプレスミール」の用意も開始。
第1弾となる「うなぎ御膳」では、うなぎの老舗、野田岩の蒲焼を提供。事前予約を通して、機内食搭載数の適正化を図り、食品廃棄削減にもつなげていくとのことだ。
3.ワカメ由来の「ツナ」を使用したラップサンドを提供
2022年11月から2023年2月28日の期間限定で、ロンドン発東京行のJALファーストクラス、ビジネスクラス機内食のアラカルトメニューとして、ドイツのBettaF!sh社のワカメから作られたツナ「TU-NAH」を使ったラップサンドを提供。
「TU-NAH」は、ノルウェー産のワカメと、ソラマメから作られており、ミネラルを含み、高タンパクであることに加えて、海藻が持つ「うま味」を引き出した、本物のツナに近い味と食感を持つ新たな食材で、世界の人口増加に伴い、乱獲による影響も懸念されている水産資源の代替として欧州を中心に販売が広がっているという。
なお、今回のラップサンドは、調味料などにも動物由来の製品を一切使用していないため、ベジタリアンやヴィーガンの人も楽しむことのできるメニューとなっているとのことだ。
JALグループは、2050年に向けてすべてのフライトをサステナブルなものとするために、今回のSDGsに配慮した機内食の導入に加えて、機内での紙製品のリサイクルの取り組みも今後実施していくとのことだ。