GHGSatが新機能「SPECTRA Premium」を発表。世界中の6ヶ月間の総メタンガス排出量を提供
小型人工衛星を活用して温室効果ガスであるメタンガス等のモニタリング事業を展開するカナダ発のベンチャー企業GHGSatが、自社プロダクトである温室効果ガスの排出量データ管理ポータルSPECTRAに、新しい機能として「SPECTRA Premium」を追加すると、現在エジプトで開催されているCOP27(第27回気候変動枠組条約締約国会議)にて発表しました。
SPECTRA Premiumは、石油・ガス生産、石炭採掘、農業、発電、廃棄物管理などあらゆるメタンガスの排出源を網羅し、地域や国をまたがる6ヶ月間の総メタン排出量を顧客に提供します。
See emissions clearly with @ghgsat‘s SPECTRA Premium, a new emissions data service. Energy producers can access accurate satellite-based #methane data to benchmark and monitor emissions – and reach their carbon intensity targets.
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— GHGSAT (@ghgsat) November 9, 2022
2021年に、世界中のメタンガスの排出量を2030年までに2020年比30%削減することを目指すイニシアチブであるGlobal Methane Pledge(グローバル・メタン・プレッジ)が発足し、現在では日本を含め100を超える国と地域が参加しています。すでに多数の国と地域が気候変動対策へ取り組んでいますが、透明性の高いメタンガスのモニタリングや排出データの可視化は重要な取り組みの一つです。
GHGSatのCEOであるStephane Germain氏は、今回の新機能について以下のコメントを発表しています。
Following the promises of COP26 and the Global Methane Pledge, the focus now turns to action on methane emissions. SPECTRA Premium is specifically designed to answer the needs of our customers by providing critical emissions intelligence and context to take effective, measurable action.
(訳:COP26での合意とGlobal Methane Pledge発足を経て、現在はメタンガス削減への具体策に焦点が移っています。SPECTRA Premium は、効果的かつ測定可能な行動を起こすために重要なメタンガス排出量の情報や関連データを提供し、お客様のニーズに応えるために開発されています。)
GHGSatの高解像度メタン専用衛星は現在6機が軌道上にあります。2023年末までに10機体制のコンステレーションに拡大予定のGHGSatの今後の事業展開に引き続き注目です。
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GHGSat launches new emissions data subscription service to tackle climate change