約60%が今年の職場忘年会の実施に「賛成派」 反対派の理由に約80%が「コロナ感染懸念」 Job総研調べ

キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営するライボは、770人の社会人男女を対象に「2022年 忘年会意識調査」を実施し、結果を公表した。

「2022年 忘年会意識調査」

■コロナ禍に入り職場忘年会の実施が減少 2021年に微増し今年の実施率は31.4%

今年の職場忘年会の実施有無は、「実施する」が31.4%、「実施しない」が68.6%となった。

コロナ禍前後の職場忘年会実施推移を見ると、コロナ禍前の2018年は73.5%だったが、コロナ禍に入った2019年は49.5%に減少し、2020年には10.8%まで落ち込んでいる。

2021年に入ると18.7%と微増、今年は現段階(10月31日時点)で31.4%と、2020年から職場忘年会の実施が増加傾向にある一方、未だ実施しない割合が大きく上回る結果となった。

(左)今年の職場忘年会の実施率(右)コロナ禍前後の職場忘年会実施推移

■今年の職場忘年会の実施は「賛成派」が58.1% 反対派の理由に77.4%が「コロナ感染懸念」

今年職場で忘年会を実施することに対して、「賛成」と「やや賛成」合わせて58.1%が”賛成派”と回答。

一方、「反対」と「やや反対」は合わせた”反対派”は41.9%となり、反対派の回答者323人中77.4%が、「コロナ感染を懸念」と回答したという。

年代別で見ると、”賛成派”の回答は20代が65.3%で最多、次いで30代が54.1%、40代が50.4%、50代が44.1%と、年代が上がると”賛成派”が減る傾向に。

また働き方別で見ると、”賛成派”の回答は「フルリモート」が60.0%で最多、次いで「出社とリモート」が59.7%、「フル出社」が56.0%となった。

(左)今年の職場忘年会の賛否(右)コロナ感染懸念の影響度
今年の職場忘年会の賛否

■職場忘年会が実施された際に63.3%が「参加する」と回答 「気が進まない」65.5%

今年職場で忘年会が実施された場合の参加意欲では、「進んで参加する」と「気は進まないが参加する」を合わせて63.3%が”参加する派”と回答。

一方、”気が進まない派”の回答は65.5%で、その内訳は「気が進まないから参加しない」が11.8%、「強制でなければ参加しない」が24.9%、「気が進まないが参加する」が28.8%となった。

職場で忘年会が開催される場合の参加有無

■参加する理由は「コミュニケーション」が84.0%で最多 参加しない派は「必要性感じない」64.3%

“参加する派”の回答理由は、「コミュニケーションを取るため」が84.0%、「上司との関係構築をするため」が45.6%、「同僚との関係構築をするため」が37.4%という結果に。

また”参加しない派”の回答理由は、「特に必要性を感じないため」が64.3%、「気を使うのが疲れるから」が42.8%、「自分のプライベートを優先させたいから」が37.1%が上位3位となった。

(左)参加する理由(右)参加しない理由

■全体の59.7%が日本の職場忘年会文化に「賛成派」と回答 55.2%が「今後は実施率増える」と予想

日本の職場忘年会に対する賛否では、「賛成」と「どちらかといえば賛成」を合わせて59.7%が”賛成派”、「反対」と「どちらかといえば反対」を合わせた”反対派”は40.3%に。

また今後職場忘年会を実施する企業の増減予測では、「増えると思う」が55.2%で、「減ると思う」は44.8%という結果となった。

“賛成派”の理由では、「コロナ禍やテレワークなどで対面のコミュニケーションが減った分、社内での懇親の場として必要」と言った同様の理由が目立つ一方で、”反対派”の理由では、「顔を知らない社員も多いため忘年会で話すことが無い」、「気を遣うし開催する必要性を感じない」などの理由が多く見られたとのことだ。

(左)日本の職場忘年会文化の賛否(右)今後の職場忘年会文化について

【調査概要】
調査対象者:全国 / 男女 / 20~50代
調査条件:1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間:2022年10月26日~31日
サンプル数:770人
調査方法:インターネット調査

<参考>
Job総研『2022年 忘年会意識調査

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