ANAHDら、鹿児島県瀬戸内町にてドローン配送サービスの検証開始 離島民が食料品や日用品などを受け取れる物流サービス構築に向け

森建設、鹿児島県瀬戸内町、石川エナジーリサーチ(以下、IER)、エアリアルワークス(以下、AW)、ANAホールディングス(以下、ANAHD)、双日九州は、新たなコンソーシアム「ID(いつでもどこでも)プロジェクト」として、鹿児島県瀬戸内町で、異種複数機の運用および長距離飛行を使ったドローン配送サービスの検証を開始すると発表した。

鹿児島県瀬戸内町でドローン配送サービスの検証開始

同実証は、鹿児島県の「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」にて採択。

同実証では、離島におけるドローン配送サービスの実装に向け、瀬戸内町古仁屋港から二次離島である加計呂麻島・与路島に向けて、食料品・日用品をドローンで配送する実証実験を行うという。

有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4)を見据えた実証実験として、無人地帯での目視外飛行(レベル3)運航を含め、離島に暮らす人々が、本土と同様に食料品や日用品などを受け取れる今後の物流サービス構築および継続的な運用にむけて検証。

離島に暮らす人々が、本土と同様に食料品や日用品などを注文後に商品を自宅近くで当日受け取れるシステムの構築や、構築したシステムをもとにANAHDとIERがそれぞれ異なるドローンを運航し、島民からの注文商品を配送、異種複数機材の飛行による事業者間の連携を行うという。

また、AI自動監視カメラによるドローンポートの無人化、低遅延配信の検討に加え、IERが提供するハイブリッドドローンにて、約32kmの長距離飛行を目指すとのことだ。

同コンソーシアムは、鹿児島県の地元事業者と連携して、シームレスなドローン配送システムを構築し、今後も地元の課題解決を目標に新たな産業として、ドローン物流事業の社会実装を目指すとしている。

■実証実験概要

目的:
離島(奄美群島)におけるドローン物流サービスの確立に向け、瀬戸内町内のスーパーから加計呂麻島・与路島への食品配送サービスを検証。

期間:
2022年11月21日~25日 8:00~17:00(日没まで)
※天候事由により延期する可能性あり。

飛行区間:
鹿児島県瀬戸内町Aコープ瀬戸内店~
経路1:旧押角小中学校(ANAHD運航)
経路2:与路港(IER運航)

飛行区間

配送物:
スーパーマーケット Aコープ瀬戸内店で取り扱う食品・日用品の一部

使用機材諸元:
①マルチコプター型(ANAHD運航)
・大きさ: 1.17 ×1.06 × 0.52(m)
・搭載可能重量:0~1.7kg(バッテリー重量による)
・運用最大飛行速度:10m/s

②マルチコプター型(IER運航)
・大きさ: 1.15 ×1.15 ×0.9(m)
・搭載可能重量:0~0.5kg
・運用最大飛行速度:60km/h(無風時)

配送対象者:
主に加計呂麻島、与路島の島民

■各社の主な役割

森建設:全体管理・調整
瀬戸内町:地元調整
ANAHD:事業運営支援、ドローンの遠隔運航
双日九州:ドローンポートAI自動監視カメラの設置・調整・配信
エアリアルワークス:映像コンテンツ制作
石川エナジーリサーチ:ドローンの遠隔運航、機体提供

モバイルバージョンを終了