GMOインターネットグループの連結会社で、米国の現地法人であるGMO-Z.com Trust Company(以下、GMO Trust)は、Stellar Development Foundation(以下、ステラ開発財団)と提携し、ステラネットワーク上に米銀行法規制を遵守した日本円ステーブルコイン「GYEN」と、米ドルステーブルコイン「ZUSD」の提供を開始したことを発表した。
なお、「GYEN」および「ZUSD」は、日本国外で流通するものであり、現時点は日本国内居住者への販売は対象外とのことだ。
同提携により、米銀行法規制を遵守した日本円ステーブルコイン「GYEN」と、米ドルステーブルコイン「ZUSD」がステラネットワーク上で利用可能となる。
ステラネットワークは、700万以上の口座数を持ち、毎日数百万件の取引を処理する代表的なブロックチェーンネットワーク。
同提携により、ユーザーは実績のあるステラ社のグローバルブロックチェーンネットワークにおいて、「GYEN」と「ZUSD」を活用することで、ほぼ瞬時にボーダレスな取引を実現でき、シームレスでコスト効率の高い取引が可能になるとしている。
GMO Trustが提供する「GYEN」と「ZUSD」は、米銀行法規制を遵守したステーブルコインで、担保となる法定通貨の日本円と米ドルと1対1の交換レートで発行・換金が可能。
価値の裏付となる資産の証明は外部の公認会計士が行っており、連邦預金保険公社(FDIC)の被保険銀行に保管されている法定通貨による裏付けがされていることを公的な監査により証明した上で、毎月監査レポートを通じて開示している。
GMO Trustは、イーサリアム版とステラ版の「GYEN」と「ZUSD」のスワップを無償で提供し、2つのブロックチェーン間でシームレスに資産を移動させることを可能にするという。
分散型アプリ(dApp)や取引所、決済会社の利用者は、GMO TrustのAPIを活用することで、迅速かつ安全にステラベースのステーブルコインをプラットフォームに組み込むことができ、イノベーションを加速させることが可能となり、法人パートナーは、Fireblocksウォレットを通じて「GYEN」および「ZUSD」を活用できるようになるとしている。
今回のマルチチェーンの展開は、「GYEN」と「ZUSD」の相互運用性とアクセス性が向上し、多通貨ステーブルコインのビジネスチャンスが広がり、ユーザー体験が次のレベルへ引き上げられることが期待されるとのことだ。