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宙畑メモ 超地球低軌道
超地球低軌道(Very Low Earth Orbit、通称VLEO)とは、高度200〜300kmの超低高度のことを指します。
今回Spireが契約を受注したのは、DARPAの地球低軌道衛星を利用した高周帯電波の研究プログラム「Ouija」の一環です。DARPAによると、アメリカ軍は高周帯無線通信を多く利用しているため、電離層についての理解を深める必要がありましたが、これまでは地上からの観測が中心でした。衛星から得られるデータは、貴重な情報源になるのではないかと考えられます。
Spireは2022年9月に、アメリカ海洋大気庁(NOAA)から気象予測の精度向上のために使用されるハイパースペクトル・マイクロ波センサーの開発を受注するなど、気象分野の衛星開発にも積極的です。
電離層の特性が明らかになり、新たな技術革新に繋がることを期待します。
今週の宇宙ニュース
宙畑編集部
ハイパースペクトル衛星を開発するWyvernが約10.2億円の資金調達を発表。来年前半に衛星の初打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】
参考
DARPA Awards Spire Global Contract to Design Satellite
DARPA Seeks Ionospheric Insights to Improve Communication Across Domains
Spire Global Awarded $4 Million NOAA Contract to Deliver Hyperspectral Microwave Sensing Payload